2016年夏の参議院選挙の違和感3~日本は完全な階級社会である~
今日は、日本の階級制度についてお話しします。昨日説明したように、アベノミクスと言われる株価つり上げ政策は参議院選挙後に完全に破たんする見込みです。
ご存知のように、日本はすでに階級社会であり、格差社会となっています。
アメリカよりはましだと思っている人も多いと思いますが、実際にはそうではありません。現代ビジネスから引用します。
「超格差社会」ニッポンの現実 ~この国には「配当だけで年収3億円以上」が40人もいる!
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48872
経済ジャーナリストの鷲尾香一氏が言う。
「3月29日の参議院予算委員会で共産党の小池晃議員が発言したもので、まず日本の富豪上位40人が保有する資産の総額は'15年に15.9兆円にのぼるということを指摘。
続けて、上位40人が持つ資産はアベノミクスが実行されたこの3年間に2.2倍に急増していることが明かされた。
そのうえで、上位40人が保有する資産総額は、なんと日本の全世帯の下から53%ほどが保有する資産に匹敵するということが示されたのです」
格差大国といわれるアメリカでさえ、「上位10%」の富裕層が国民総所得に占める割合が約5割である。翻って日本では、それをたったの「40人」で独占しているのだから、「勝ち組」への富の集中度はいつの間にかアメリカ以上になっていたことになる。
実は格差社会の「負け組」についても、これまで考えられなかったような超貧困の実態を示すデータが出てきている。
立命館大学国際関係学部教授の高橋伸彰氏が言う。
「日銀が事務局を務める『家計の金融行動に関する世論調査』なるものがあるのですが、昨年の調査で『金融資産を保有していない』と答えたのが単身世帯の47.6%。実に『2分の1』の割合で単身家計は預金も持てなくなっているということが明らかになりました。
高齢者はある程度の退職金を蓄えておき、そこからの利息で年金収入の不足分を埋めていくつもりが、目下のマイナス金利下でそれができない。結果、預金の取り崩しに追い込まれる人が急増している。若者も非正規雇用が当たり前で、貯金ができず、年金の掛け金すら払えなくなっている」
格差社会の「負け組」は、いくら汗を流しても生活できる程度に稼げるのがやっと。リストラにおびえ、預金すらできない。富が使い切れないほどに集まる「勝ち組」たちとは、雲泥の差に広がっているわけだ。
……引用終わり。
すごいですね。まさかたった40人の金持ちで53%を持っているなんて……すごすぎてなにも言えねえ。
ちなみに、金持ちの数では日本人はGDP世界第2位の中国を抜いて世界第2位です。
なお、世界全体では裕福な62人が貧しい36億人の資産と同じらしいです。
http://www.huffingtonpost.jp/2016/01/19/economy-for-the-1-percent_n_9021548.html
貧困撲滅に取り組む国際NGO「オックスファム」は1月18日、世界で最も裕福な62人が保有する資産は、世界の人口のうち経済的に恵まれない下から半分にあたる約36億人が保有する資産とほぼ同じだったとする報告書を発表した。経済格差が拡大しているとしており、各国政府に是正への取り組みを呼びかけている。
……引用終わり。
こうした資産格差と合わせて、日本では階級社会が作られています。それは見えにくくされていますが、おおむね次のようなものです。
日本の支配階級区分()内は色分け。
バラモン(紫)………天皇、皇太子、(摂政)、皇族、主要宗教団体(伊勢神宮および神社本庁の別表神社や仏教八大宗派の本体、創●学会、統●教会など)のトップおよび幹部、日本銀行、マスコミ(新聞、テレビ、大手出版社)上層部、電力ガス水道などインフラ系会社の上層部。
クシャトリャ(赤、青)…官吏(国家公務員)、自衛隊幹部、国会議員、裁判官、経済3団体加盟企業の幹部。
ヴァイシャ(白)……大企業正社員(役職付き)、地方公務員(終身雇用)、専業主婦
シュードラ(黒)……90%を占める大衆(中小企業社員、自営業、農民、兼業主婦、非正規社員など)がここ。
白と黒(青という説もあるが、ブラック企業という意味を込めて黒とする)、正義と悪、上と下が通用するのは下2つの階級だけです。赤、青は対立していますが、最も高い領域は紫で現されて、両者を合わせてこの国の支配階級となります。オプションとして、アメリカとか、色々付いてきます。
え? 総理大臣がいないだって? まあ、一応バラモンに入れてもいいですけど、実際はその下くらいですよね。
階級がこうなっていると考えれば、東京電力をマスコミの記者連中がたたかない理由もわかるし、天皇の扱いも、宗教団体を批判しない理由もわかりそうですよね。日銀はもちろんロスチャイルドですし。
日本の公務員の課長クラス以上はフリーメーソンなんて俗説も(わたしは信じていませんが)ありますし。公務員様が日本の政治を牛耳っているというのは常識です。自衛隊も同じく。
その下が大企業の正社員(でもブラック)でサービス残業もありますが、給料がいいだけましですね。公務員も期限付き雇用が増えていますが、終身雇用は間違いなくふつうの庶民より上です。
あと残り、中小企業社員、自営業、農民、兼業主婦、非正規社員あたりはシュードラで、その下に無職(人によるけど)、ホームレスという感じでしょう。
わたしはこの階級構造だと一番下ですね。あらら。なんとかしたいですけど、難しいでしょうね。参議院選挙で何かが変わると、わたしはまったく期待できません。でも、改憲派が勝つとどんどん戦争準備が進められるから野党共闘に期待するしかない……。期待が弱いから、テレビで報道しないくらいで投票率が下がる……。
こういう悪循環なのだと思います。
わたしが不思議なのは、日本人は階級社会だとわかっているくせに、なにもしないことです。正直、ああいう社畜的な思考に染まっている連中に同情すら沸きません。平気で改憲派を勝たせる当たり、
言っておきますが、第三次世界大戦が起きても、階級構造は変化しません。せいぜい上の方がちょっと変わるだけで、真ん中から下はみなあらゆる生活基盤が破壊されるでしょう。
愚かなネトウヨが真っ先に破壊されればいいのに、残念ながら狙われるのは(管理人のような)まじめに頑張っている人たちなのです!
今回の参議院選挙ですが、結果がどうなろうとも、日本人は間もなく決断を迫られるようになると感じています。それは今回の参議院ではなく、国民投票か、あるいは次の選挙かもしれません。正直な話、これだけ無関心なまま進んだら、戦争なんてとてもじゃないけどできないと思います。どこかで決定的なことが起こるでしょう。
安倍晋三が先送りした真の勝負はこの次に訪れるでしょう。ただし、日本を統合する指導者が不在だという事実のために、日本国民は理不尽な二択を突きつけられるでしょう。そこでわたしたちはこの国を2つ、あるいは3つに分断するか、それともファシズムに基づく統合を行うか、理不尽な二択を迫られることになるでしょう。その時あなたはどちらを選びますか?
わたしたちの大統領選挙、わたしたちはヒラリーとトランプ、どちらを選ぶのでしょうかね? そう、アメリカ大統領選挙はわたしたちの未来なのです!
ブログの最初の記事がドナルド・トランプから始まっているのは、彼が勝つとわたしが思っているからなのでしょうか? アメリカ大統領選挙がわたしたちよりも先に結論を出すかもしれません。幸い、わたしたちはそれを見た後に判断することができるでしょう。EU離脱後に、イギリス国民の後悔を見せつけられたように。でも、結局、自分で失敗しなければわからないのかもしれません。
しかし、どちらを選んでも破滅への道が避けられるとは思えません。どちらもイルミナティなんですから。
「分断されるよりはいっそ、ファシズムと一億総玉砕を目指す方が、いいかもしれない」
そう思う人が出てきてもおかしくはないでしょう。日本はヨーロッパと違って移民を受け入れていないので、政治的な分断よりは、どんな形でも統合を優先すると思います。その時の総理大臣は安倍ではないかもしれませんが、いずれにしてもファシズムの指導者に違いありません。
わたしが誰の話をしているかって? それは読者の想像にお任せします。分断された地方を統合するようなファシズムです。
7月10日の記事は、日付更新と同時に行います。
では、また あした
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