核武装が政府方針と矛盾しない理由と核武装論の本当の狙い2

 昨日の続きです。では、安倍政権の核武装への言及の狙いは何なのでしょうか。答えは一つしかありません。日中戦争です。

 これまで、安倍政権は武器輸出三原則を解禁し、集団的自衛権を閣議決定して、昨年夏に安全保障関連法を強行採決してきた。では、安倍政権はそこまでしてなにをしたかったのか。それが分かれば、核武装論の本当の狙いを読むことができるでしょう。

 安倍政権は明らかにアメリカと協力してどこかの国と戦争するための準備をしています。安倍政権に近い人物は、戦争法案のことを、「戦争準備法案にしてくれ」と冗談のようなことを言っていましたが、これが彼らの本音です。

 それはこれまでのように、遠い外国との間接的な戦争援助などではありません。安倍はそのために政権を危険にさらすリスクを負ってまで進めているのです。安倍政権がリスクを取ったのは、それだけ見返りも大きいことを意味しています。仕込みが大規模であるということは、それだけ起こる事変も大きく、強いつながりが生まれる。したがって、それはもっと近い国との戦争に備えた準備であると考えるのが自然でしょう。


 危機を煽るのは好きではありませんが、わたしは初期の長文記事で、第三次世界大戦が欧州中東戦争と、日中戦争を軸にして行われると書きました。日本は中東の戦争には直接関与しないし、その余裕もありません。なぜなら、日中戦争が忙しいからです。

 では日中戦争と核武装がどうかかわってくるのでしょうか? わたしは別に第三次世界大戦で核兵器が使われるとは言っていないし、使われないとも言いません。正直、どうなるのかよくわからないのです。

 わたしが言いたいのは、これが日中戦争の準備だということです。では、なぜ日中戦争のためにこんな大がかりな準備が必要なのか。それを理解するためには日中戦争がどのようなシナリオで始まるかを考える必要があります。

 いまの時代、いくらなんでも日中が直接火を交える形で、盧溝橋事件のような偶発的な形で日中戦争がはじまるとは考えられません。中国は世界第2位の経済大国で、日本はそれに次ぐ第3位。両国の貿易規模は非常に大きく、日中が戦争をするとなれば経済的な損失が発生します。それは軍需で埋め合わせるとしても、中国側からすれば日本とアメリカという大きな取引先を2つ失うリスクを負ってまで戦争を始める動機が薄いのです。中国の指導部が、戦前の日本のようなバカな真似をするとはわたしには思えない、彼らは本当に中国中心の世界統一を目指しているうえ、非常に計算高いのです。

 つまり、日本側からも中国側からも戦争を起こすのはリスクが大きすぎるのです。いきなり直接日中が開戦するとは誰も思いません。日中戦争が起こるとすれば、それは周辺諸国で最初に先端が開かれて、それに日中が相乗りする形になるでしょう。

 第一次世界大戦前のヨーロッパが参考になるかもしれません。当時のヨーロッパは同盟関係が複雑に入り組んでいて、セルビアとオーストリアの戦争が、クモの糸のように張り巡らせた同盟関係を伝わってヨーロッパ全体を巻き込む大戦争に発展しました。

 今回の戦争は第二次世界大戦の始まり方よりも、第一次世界大戦に似たものになるでしょう。日中戦争の始まり方は、まず朝鮮有事か台湾有事が起こり、それに日本とアメリカ、中国がかかわる形で戦争になだれ込むことになります。

 その際、前線で戦うことになるのは北朝鮮韓国両軍と、中国軍、日本の自衛隊、そして在日米軍です。

 周辺諸国から始まる日中戦争という状況を前提にすると、安倍政権の動きが理解できるようになります。

 武器輸出の解禁は、アメリカと日本がともに戦争をするならば、日本は在留米軍が戦争をするために武器を提供することを想定しているのではないでしょうか。1950年に始まった朝鮮戦争の時、日本はまだ占領下だったが、このとき日本人は米軍が戦争するための必要物資を生産し、この朝鮮特需のおかげで日本経済はどん底から這い上がる機会を手に入れた。、

 安倍政権はこれと同じように、アメリカの戦争にかかわることで軍需産業で儲けようとしているわけです。


 2014年7月1日に行われた集団的自衛権の行使を認める閣議決定は、アメリカの戦争に自衛隊が前線に立って戦うためのもので、これによって日米同盟を強化し、軍需産業のおこぼれで確実に儲けることができるようになります。

 2015年4月29日に安倍首相はアメリカの議会で「夏前に安保関連法を成立させる」と演説しています。

安保法制「夏までに成就」 安倍総理、米議会で演説

http://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/000049483.html

安倍総理大臣:「(安保法制の整備は)戦後、初めての大改革です。この夏までに成就させます」


 このときの安倍首相へのおもてなし具合はかなりのものだったので、なにか意図があったのではないかと疑っています。

 ふつう、他国の議会で、自国で提出する法律の成立時期まで約束することは常識的にありません。それはその場でいうべき発言だったということになります。安倍首相のアメリカ訪問時、日米の支配層は裏で日中戦争時の軍需産業利権について取引を交わしたのかもしれません。その流れで出たと考えれば、発言は納得のいくものになります。

 この解釈によると、集団的自衛権行使の閣議決定と、安全保障関連法の成立はアメリカの要望を受けつつも、軍需産業で儲けたい安倍政権および日本の支配層の思惑にもとづくアメリカ支配層との約束を履行したものと考えられます。

 あるいは、安全保障関連法を夏までに成立させることがシナリオを進めるために必要だったのかもしれません。しかし、安倍は失敗した。

 だから、安保関連法を通過させても、オバマは安倍総理を持ち上げたりしなかったのです。安倍は厳密に言うと夏までにという約束を守れなかったうえ、支配者たちの裏取引についてはアメリカが待ち望んだものというわけではない(軍事利権を一部日本に分けるのだから、アメリカの軍需産業の利益を減らすことになる)ので、軽くあしらわれたのでしょう。

 根拠は何もありませんが、支配者たちの裏取引の根拠なんてわたしたちがわかるはずがないのです。


 ここまで議論して、やっと最初の核武装という問題に戻ることができます。結論から言うと、核武装は日中戦争で日中両国が核戦争を引き起こすためではなくて、アメリカの核を日本の自衛隊が利用する、あるいはアメリカ指揮下の自衛隊に核兵器を発射させるための法的準備と考えるべきでしょう。

 わたしの予想では、日中戦争は最初は南北朝鮮と大陸中国と台湾の戦争で、それを在韓、在日米軍が支援し、それを日本の自衛隊が支援する形になるでしょう。しかし、アメリカは在日米軍以上の大軍隊は送らず、アメリカは地理的な理由などを口実に、日米同盟側の主力を自衛隊に移行させます。すると、最初は南北朝鮮と、大陸と台湾の間で起こり、背後で中国とアメリカの間で行われていた戦争がいつのまにか日本と中国の戦争にすり替わることになります。

 しかし、中国は核保有国ですが、日本は核保有国ではありません。アメリカが核を撃てば、中国はアメリカに対して報復を行うでしょう。核兵器の射程距離から考えて、中国がアメリカ本土を攻撃することは可能ですから、この場合は日本ではなくアメリカへの報復となります。それを避けたいアメリカとしては、なんとしても日本が核を保有し、使ってよいという状況を作っておかなければなりません。もしアメリカが前線から逃げたがっていることがわかれば、中国は核抑止力を失った日本(在日米軍がある沖縄を除いて)をためらいなく攻撃するでしょう。そのときアメリカが中国を攻撃するかは不明です。もしかしたらアメリカは核兵器で負けが決まった日本を切り捨てて戦争が終わるかもしれません。そうなると、日本だけが核攻撃を一方的に受けて廃墟から再出発して、中国は海戦と朝鮮半島での戦争メインなので、被害は少なく済みます。アメリカも同じです。

 それを避けるためには、日本もアメリカの核兵器を保有し、使用できるような状況を作っておく必要があります。つまり、憲法上、核保有と核の使用は認められているといえるようにし、いつでもアメリカが保有している核を日本の自衛隊が使えるように準備しておく。これだけで核抑止力になります。

 実際に核兵器を使ってしまったとしても、NPTがありますが、いざとなればあっちが使ってきそうだったからと正当防衛を主張して逃げ延びることもできます。戦争ですから、買ってしまえば都合の悪いことはうやむやにできる、そこまで計算している連中がいてもおかしくはないでしょう。

 安倍政権が核兵器の保有と使用を憲法違反ではないというのも、核兵器保有がいま議題に上がっているのも、すべては日中戦争をシナリオ通り進めるためのものです。それは、アメリカが在日米軍プラスアルファの戦力しか送らない途中撤退で、日本側にとっては中国や北朝鮮からの核攻撃への報復戦力を持つためです。いくら平和を願う日本の大衆でも、実際に核攻撃を受けたら、報復を願わないではいられないでしょう。


 わたしがいったいどれほどぶっとんだ話をしているかは自覚しています。ブログの読者はわたしの言っていることがただの妄想だと思うでしょう。

 実際、これはただの思考訓練です。しかし、もしなにかのきっかけで日中戦争が起これば、日本は中国と戦うためにどうしても核を保有し、使用する能力が現実的に必要になります。戦争指導者ならば、その程度のことは当然考えるべきことです。日本が核攻撃を受けたとき、アメリカが中国に確実に報復してくれる根拠などなにもないのです。むしろ、標的を日本に集めて、アメリカ本土を守る選択のほうが合理的です。誰も、戦争で死にたくはないのですからね。


 こういう話をしたからといって、わたしが安倍晋三を評価していると誤解しないでください。安倍は完全に間違っているのです。安倍は戦争(準備)指導者として行動しているのであって、国民のための指導者として行動するつもりはまったくない。戦争で経済をなんとかしようという考えは国民のための指導者としての発想から最も遠いものであり、根本的に間違っています。

 わたしはただ、平和ボケした人々には想像もできないようなことを想定して、安倍政権がそれに基づいて動いているかもしれないということを思考してみただけです。

 的外れだからといって、笑うのも否定するのもやめてください。そういう考え方では、いま世界で起こっていることを理解することはきっとできないでしょう。


 世界恐慌、日中戦争、第三次世界大戦。これらの出来事は、世界を支配している連中にとっては未来として織り込み済みのことです。わたしたちがもし連中の目論見を破壊しようと願うならば、連中の思考を先読みして、それを理解するために努力しなければなりません。これはそのための思考訓練なのです。

 それにしても久しぶりに第三次世界大戦に関連する記事を書きましたね。1カ月半ぶりくらいでしょうか。


では、また あした

にんじんスコール注意報

空からにんじんが降ってきてなにかが変わったらいいなと願っているブログ。 ……というのは冗談。 第三次世界大戦に関することや世界統一政府に向かう陰謀シナリオなどを予想したり、時事ネタなどを書いています。

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