乗せられてはいけない世界的な改憲ブームの危険2~イタリアファシズムの前兆?~

 天皇生前退位問題ですが、予想通り秋の臨時国会から議論をするようです。

与野党に論点明示=政府、秋にも検討開始―生前退位 時事通信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160809-00000185-jij-pol

 政府は、生前退位の意向を強くにじませた天皇陛下のお気持ち表明を受け、有識者会議を秋にも設置し、皇室典範の見直しを含めた検討に着手する。

 有識者による検討で明確となった論点や方向性は与野党に説明し、幅広い合意形成に向けて国会での議論を喚起したい意向だ。

 政府関係者は9日、生前退位に関し、「どのような論点があるかを国民や国会に示しながら、大きな方向性を探っていく」と語った。

 憲法1条は天皇の地位を「国民の総意に基づく」と規定している。与野党対立の中で、その在り方を論じることは望ましくなく、政府は丁寧に一致点を探る方針。また、政府内の検討が国会の論議に先行し過ぎれば、陛下の「指示」で政府が動いたとも受け取られかねず、天皇の政治的発言を禁じた憲法に抵触する懸念もある。

 政府は有識者会議について、憲法学者や歴史家、文化人など10人程度で構成する見通し。会議では、(1)恒久的な皇室典範改正か、一代限りの特別法か(2)天皇の意思に基づかない強制退位をどう防ぐか(3)退位後の天皇の地位―などが法制上の検討課題となる。 

……転載終わり


 論点を絞るというあたりからも、皇室典範改正をできるだけ短時間で終わらせて、2017年の通常国会で終わらせようという政権の意志を感じます。シナリオ通りいけば、2017年通常国会で皇室典範改正、2018年通常国会で憲法改正の国会発議となります。この期間中に解散総選挙をすると、憲法が争点になる可能性が高いので、皇室典範の本格的な議論が始まる前の秋から冬か、2018年夏以降のどちらかの解散総選挙になりそうです。

 安倍は2度目の夏休みを楽しむつもりらしいですから、本格的に動くのは民進党の代表が決まった9月以降でしょう。そのころには、安倍の顔が青ざめているかもしれませんが……。


 さて、昨日の憲法改正議論の続きです。タイやトルコだけでなく、イタリアでも憲法改正が議論されています。


イタリア憲法改正で国民投票へ、否決されれば辞任と首相

http://jp.reuters.com/article/italy-politics-referendum-idJPKCN10J212

 [ローマ 8日 ロイター] - イタリアの最高裁は8日、憲法改正の是非を問う国民投票の実施を認めた。国民投票は、イタリアの政治安定性を保証するとして、レンツィ首相が自らの進退を賭けて実施しようとしている。

 レンツィ首相は、イタリアは政治システムの不安定さから、第2次世界大戦以降、任期を全うした政権がないと指摘。憲法改正でこうした状況に終止符を打つことを希望し、国民投票で憲法改正案が否決されれば、首相を辞任すると表明している。

 これはレンツィ首相にとって大きな賭けだ。世論調査によると5000万人の投票者の多くはまだ賛否を決めていない。反対派と賛成派が拮抗する中で、反対派の勢いは増している。

 最高裁が国民投票実施に必要な50万件の署名を有効と認めたことで、イタリア政府は60日間以内に投票日を決めることとなる。2017年の予算承認後の10月から12月の間との見方が大勢だ。

 大手格付け会社DBRSは5日、イタリアの信用格付けを格下げ方向で見直す方針を明らかにした。DBRSは、国民投票をめぐる政治的な不透明感、銀行への圧力、ぜい弱な景気回復、海外環境の不安定化を理由として挙げた。

 4月に上下両院で可決された改正案は、上院の権限を大幅に縮小する。上院議員の数を315人から100人に削減するほか、予算の承認権限もなくなる。不信任決議で政権を打倒することもできなくなる。上院は国家レベルではなく、地域の課題を監督することになる。中央政府の権限が増すことで、国内の20州の環境や交通、エネルギーなどに関する権限が減る。

 下院には2段階方式の新たな投票方式を導入する。レンツィ首相は、上院の改革と合わせてこうした変更によって、イタリアはようやく統治可能な国になるとしている。

 これに対し、移民受け入れ反対派の北部同盟など野党は、ムッソリーニのような独裁者が再び出現することを防ぐために、第2次世界大戦後に導入された民主的なチェック機能を奪い去るものだと反対している。

……転載終わり


 改憲案の内容、すごいことが書いてありますね。

 上院の権限を大幅に縮小する。上院議員の数を315人から100人に削減するほか、予算の承認権限もなくなる。不信任決議で政権を打倒することもできなくなる。上院は国家レベルではなく、地域の課題を監督することになる。中央政府の権限が増すことで、国内の20州の環境や交通、エネルギーなどに関する権限が減る。

 記事にあるとおり、これはムッソリーニ再来を目指した内容といえるでしょう。ファシズム政権が最初に成立した国イタリア、とうとう本当にやばくなっているようです。国民投票は今年の10月ですが、イタリア国民はなんとか否決してほしいです。

 それにしても、なぜイタリアの政権はこんな改憲を目指しているのでしょうか? おそらく、イタリアの経済が本当にやばいからでしょう。日本の景気縮小も明らかになっていますが、イタリアはモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ銀行という爆弾を抱えていて、ストレステストの結果がやばいので、独裁で国民の反抗を押さえつけるつもりなのでしょう。そういう点では、ムッソリーニの時と少し違います。いわゆるポピュリスト的な政治が行われた結果というより、権力者が権力を維持するための事前措置なのです。

 平和ボケした国民は、投票の次点では改憲の意味が分からず安易に賛成票を投じて自分の首を絞めることになるでしょう。これは他国に限った話ではないでしょう。


 憲法改正に限らず、世界的に経済もきな臭くなっています。昨日と今日の話は前ふりで、明日から経済の話に戻ります。わたし個人の見解ですが、そろそろ世界恐慌が起こりそうな予感がします。各国の政治権力は、世界恐慌の後に起こるであろう世界大戦に至る道筋の準備のために、あわただしく改憲を進めているのかもしれません。


では、また あした

にんじんスコール注意報

空からにんじんが降ってきてなにかが変わったらいいなと願っているブログ。 ……というのは冗談。 第三次世界大戦に関することや世界統一政府に向かう陰謀シナリオなどを予想したり、時事ネタなどを書いています。

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