急にきな臭くなってきた金融市場と、イギリスEU離脱後の現在

 日経平均がまた下がりました。今日は100円以上下がりました。午前2時時点で先物は250円近いマイナスとなっています。明日のアメリカの指標次第ですが、やや円高が進んでいることから、明日反発するとは思えませんね。

 今日はなぜか円安が進んだのに株安になった珍しい日でした。このところダウ平均が大きく値下がりしているからです。要人発言から9月利上げの可能性は低下するばかりなのに、ダウ平均は18000ドル割れが見えてくるというのは理解できません。

 利上げする場合、利上げされるほどアメリカ経済が好調だとみて上がる場合と、利上げの影響で経済成長が鈍足すると予想して下がる場合が考えられます。利上げしない場合も同じで、利上げされないほど経済が悪いと予想されて下がる場合と、利上げされないから経済成長は続くと考えて上がる場合があります。

 いまはどちらなのでしょうか? 利上げ予測が遠のいていることから、ふつうに考えれば利上げされないほど経済が悪いと予想されて下がるということになりそうですが、アメリカ経済についてここまで悲観している人が多いとは限りません。

 いったい市場は何を織り込み始めたのでしょうか? 正直、その理由は現時点ではわかりません。

 一つ、節目が変わりつつあるということは感じています。このところダウ平均は世界的な暴落の時でもそれほど影響を受けず上がり続けてきましたが、いま18000ドル割れ目前になっています。

 ここからダウ平均はすでにピークアウトしており、これからは下がるだけだという認識があると考えられます。高値からやや調整局面に入った、そう考えるのが自然でしょう。問題は、一体どこまで下がるのか、どこが底値なのかということです。

 もう一つ、世界的に金利が上がり始めているということです。世界の中央銀行はアメリカを除いて、どこも金利を下げようと金融緩和をやっているのに、このごろ金利は上昇に転じています。今年は下落傾向にあったので、こちらもトレンドの変化が見られます。

 原因はよくわかりませんが、もしかしたら債務の増大のリスクを織り込み始めたのかもしれません。


 ドイツやヨーロッパの国々だけでなく、アメリカが奇妙な注意を始めているのをみて、「なにかが起こる」と感じているのかもしれません。

ドイツ政府、国民に水・食料の備蓄呼びかけ BBC

http://www.bbc.com/japanese/37162847

準備が始まる2016年9月 : 米国オバマ大統領は国民に「国家準備月間」を大統領布告し、徴兵制復活を考えるドイツ政府は国民に10日分の水と食糧の備蓄を呼びかける

http://indeep.jp/barack-obama-declared-september-2016-for-a-global-catastrophe/

 もしこのまま金利が上がるようならば、FRBの利上げは現状を追認することにしかならないかもしれません。本当の危機はその逆のパターンという可能性があるということです。


 今年の6月に決定したイギリスのEU離脱のことは、そのあと色々あって忘れられつつあります。イギリス経済の現状について最新の統計に触れながらブレクジットについて書いてある記事を見つけたので紹介します。

【英EU離脱】投票から2カ月余り 英国はどう変わった?

http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-37295074

 長いので記事からいくつか抜き出します。

・国民投票以降、イングランド銀行(中央銀行)は景気活性化のために、いくつか施策を実施している。まず、政策金利を0.5%から0.25%へと、記録的な水準まで引き下げ、さらに、量的緩和枠を700億ポンド拡大すると発表。また、低金利資金を一般家庭や企業に提供するため、1000億ポンドを金融機関に政策金利に近い金利で貸し付ける計画を発表した。

・イングランド銀行による利下げや景気浮揚策によって、ポンド安は続き、現在は1ポンド=1.33ドル前後で推移している。1年前の1.57ドルから15%減だ。ユーロに対しては1ポンド=1.19ユーロほどで、前年の1.35ユーロから12%下がっている。

・ポンド安の直接的な影響として、イギリス人観光客にとって海外旅行が割高になった。製造業者にとって部品の輸入コストも増えた。

一方で、ポンド安のおかげで海外からの旅行者はイギリスを訪れやすくなり、イギリス国内の観光業はポンド安の恩恵をこうむっている。

・全国警察署長委員会(NPCC)公表の修正データによると、イングランド、ウェールズ、北アイルランドの各地で6月16日~30日の間に通報された憎悪犯罪や憎悪による事案は、合計3219件で、前年同期比37%増だった。

さらに7月1日~14日の憎悪犯罪および事案は、3235件。直前の2週間からは0.5%増だったが、前年同期に対しては29%増えていた。7月15日~28日の件数は3236件で、直近2週間とほぼ同数だが、前年同期比では4割増だった。

・英住宅金融大手「ネーションワイド」によると、8月には住宅価格が前年比5.6%増とわずかに上向いたが、これはおそらく購入希望者の数が減っているだけでなく、売却希望者も減っているからと思われる。

売りに出されている家の数は30年来の低水準にある。そのため、住宅価格の上昇はもっぱら落ち着いている。

・英国家統計局(ONS)のデータによると、国民投票以降のポンド下落によって、製造業者の輸入コストは増大している。製造業者の6月の投入物価格は前年比0.5%減だったのに対し、7月は同4.3%増だった。最も顕著に値上がりしたのは、輸入食品と金属だった。

・英国の建設業界は6月のブレグジット投票の直前から縮小が始まっていたが、8月には回復したもようだ。最新の建設業購買担当者景気指数は7月の45.9から9月には49.2に上昇した。ただし拡大・縮小の分岐点50は下回っている。

・英求人雇用連盟(REC)の調査によると、雇用市場は7月に劇的に停滞し、新しい正規雇用の件数は2009年5月以来最も急激に減少した。回答者の多くが、ブレグジット(英国のEU離脱)による将来への不安を理由に挙げている。短期採用を増やす企業が増える傾向にあるという。


 雇用に関してはブレクジットで将来に不安があり停滞していますが、ほかはブレクジット前と比べて予想ほど悪くなっていないことがわかります。イギリスが実際に離脱するのは2018年になるでしょうから、直接的な経済的影響はそれほど気にしなくていいでしょう。ただし、これが世界恐慌の一連のイベントの最初であったと後世でいわれるかもしれないとは思っています。

 わたしが気になるのは、FRBが世界恐慌に先手で対応しようとしているように見えるということです。こういうのは不思議なもので、起こるかもしれないというと実際にそれが起こってしまうものなのです。安倍政権がG7で「リーマンショック」という言葉を使った後、しばらくしてイギリスがEUを離脱して世界同時株安が起きたことを思い出すならば、FRBが最悪を避けるために利上げをしようとすればするほどそれを招く危険があるかもしれません。

 わたしはいまでも9月利上げは実施されると思っています。理由は単純。そろそろやりそうな気がするから。わたしはリーマンショックが起きる時期を勘で当てたことがありますが、だからといって信じる必要はありません。利上げしない場合もまた、大きなリスクを抱えているのです。決定の内容ではなく、その解釈こそが問題だとわたしは考えています。

にんじんスコール注意報

空からにんじんが降ってきてなにかが変わったらいいなと願っているブログ。 ……というのは冗談。 第三次世界大戦に関することや世界統一政府に向かう陰謀シナリオなどを予想したり、時事ネタなどを書いています。

0コメント

  • 1000 / 1000