安倍総統と近衛文麿の類似性と大政翼賛会への道1

 26日の国会での安倍総統の所信表明演説で自民党議員がほぼ全員起立し、10秒ほど拍手が鳴りやまなかったシーンをわたしは幸運にもリアルタイムで見ずに済んだのですが、小沢一郎が中国か北朝鮮みたいだと言うだけでなく、自民党の補完勢力である維新の党からさえ違和感が表明されるほどのものでした。


衆院本会議で安倍首相(右)の所信表明演説中に起立して拍手する自民党議員=26日午後


 しかし、外見ばかりに気を取られると、物事の本質を失うことになります。

 リテラの記事によると、この出来事は自衛隊員に敬意を表するポーズをとりながら、『国のために命を捧げるのは当然』という空気をつくりだそうとしているのだということです。

もはや北朝鮮、安倍首相の所信表明「自民党議員の起立・拍手」の裏側! 見た目の異様さ以上に恐ろしい事態が

http://lite-ra.com/2016/09/post-2587.html

 こいつはヒトラーか、金正恩にでもなったつもりなのか。昨日、衆院本会議で行われた安倍首相による所信表明演説をみて恐怖で鳥肌がたった。それくらい、あの光景は不気味なものだった。

 国会中継を見ていない人のために、改めて経緯を振り返っておこう。それは、安倍首相が演説で北朝鮮の核実験問題を取り上げた後のことだった。いきなり陶酔的な口調で「我が国の領土、領海、領空は、断固として守り抜く。強い決意を持って守り抜くことを、お誓い申し上げます」と宣言した後、こう続けた。

「現場では夜を徹して、そして、いまこの瞬間も海上保安庁、警察、自衛隊の諸君が任務に当たっています。極度の緊張感に耐えながら強い責任感と誇りをもって任務を全うする。その彼らに対し、いまこの場所から、心からの敬意を表そうではありませんか」

 安倍首相がそう言うと、自民党議員らが次々に立ち上がり、拍手を始めたのである。途中で安倍首相自身も拍手をはじめ、じつに10秒近く、拍手は続いた。途中で大島理森衆議院議長が「ご着席下さい」と注意しても、拍手は鳴り止まなかった。

 首相の所信表明演説でこんなパフォーマンスが繰り広げられたのは、おそらく戦後の日本でははじめてだろう。ファシズムを想起させるこの異様な光景には、野党や一部メディアからもさすがに「まるで北朝鮮や中国共産党の党大会だ」「言論の府にふさわしくない」という批判の声が上がった。

 しかし、このパフォーマンスには見た目の異様さ以上にもっと恐ろしい問題が隠されている。

 そのひとつが、安倍首相が今回、“起立して拍手”を促す際、「海上保安庁、警察、自衛隊に敬意を表す」という大義名分を掲げていたことだ。これは明らかに、今後、起きる事態を想定したものだと考えられる。

「海保や警察のこともふれていましたが、安倍首相の演説の目的が自衛隊にあったことは明白です。これから先、自衛隊に『命をかけさせる』事態が起きるのは確実ですから、そのための地ならしをしたということでしょう」(全国紙政治部デスク)

「命をかけさせる」事態というのはもちろん、安保関連法に基づく「駆けつけ警護」の開始だ。自衛隊は、PKO派遣先の南スーダンでその新任務に初めてつく可能性が高いが、南スーダンは今、武力紛争状態にあり、自衛隊宿営地の目と鼻の先でも銃撃戦が繰り返されている。今月17日、稲田朋美防衛相はマラリア薬のアレルギー症状が出たという理由で直前になって南スーダン視察を“ドタキャン”したが、これも戦闘に巻き込まれる懸念があったためではないかとも言われているほどだ。当然、そのような場所で駆けつけ警護を行うことは、自衛隊員の命を奪う可能性が非常に高くなる。

 安倍首相は今回の演説で、駆けつけ警護については一言も語らなかった。つまり、実際の危機が間近に迫っていることを巧妙に隠しながら、あらかじめ自衛隊員の“英雄化”をはかっておくことで、殉職者が出た場合の反発を最小限に押さえ込もうとしたのではないか、というのだ。

「他にも、安倍首相は将来、尖閣諸島をめぐる武力衝突や朝鮮半島への派兵なども念頭に入れているはずです。そのために、自衛隊員に敬意を表するポーズをとりながら、『国のために命を捧げるのは当然』という空気をつくりだそうとしているのでしょう」(前出・全国紙政治部デスク)

 いずれにしても、今国会の所信表明演説で繰り広げられた事態は、まさに安倍政権による「戦争のできる国」「国民が国家のために命を投げ出す国」づくりの一環だった、そう考えるべきだろう。

……中略

 しかも、いまの自民党をみていると、これに反対している有力議員は石破茂、小泉進次郞、岸田文雄外相くらいしかおらず、延長は確実な情勢だ。「任期無期限」になりそうな気配さえ漂っている。

 ヒトラーというのはさすがにオーバーかもしれないが、このままいけば、安倍首相がロシアのプーチン大統領並みの独裁者になる可能性は極めて高い。その意味でも、昨日国会で繰り広げられたものは、たんなるパフォーマンスではない。明日の日本の政治を先取りした光景なのだ。

……転載終わり


 個人的にロシアのプーチンと安倍総統を並べるのはまったくおかしな例えだと思います。プーチンは強い男が好きなロシア人に好かれていて、反対派や敵への過酷さもありますが、その強権さにファンがついている部分もあります。対すえる、安倍は国民からの人気がなく、特に女性からの人気がないことに加えて、いまの防衛大臣である稲田朋美は南スーダンの視察をアレルギーで回避する逃げ腰で、甘利元経済再生担当大臣はあっせん利得の疑いで辞任しています。程度の低いパフォーマンスで人気を取るのが精一杯という体たらく。マリオ程度のパフォーマンスで熱烈に支持するバカは増えませんから、安倍政権に極めて肯定的な感情を持っている人はネトウヨと工作員くらいでしょう。

 そして、自衛隊は軍隊ではないということになっているので、昨年の安保法制でも自衛隊の立場が不明確なまま活動範囲が広げられています。

 昨年の議論で、当時の外務大臣であった岸田外務大臣は「後方支援中の自衛隊員は捕虜にならない」と言っています。

http://blogos.com/article/120436/

 国内法的にも、自衛隊は軍隊ではなく公務員扱いです。自衛隊は憲法に書かれておらず、政府としても軍隊という認識ではないので、国際的にも捕虜としての扱いを受けることができません。

 南スーダン派兵前から自衛隊が戦死した場合の安保法の扱いが問題になっています。ただし、いまの日本国内の議論でこの問題をまじめに議論すると、憲法改正して「国防軍」と明記することを追認することになり、ますます安倍総統の野望実現が近づいてしまいますから、慎重に議論するべき問題といえます。


 さて、今日の本題に入りましょう。先ほどの中国や北朝鮮みたいな不気味な総立ちの拍手、総裁任期延長の議論からわかるように、安倍政権は間違いなく大政翼賛会を目指しています。

 わたしたちは義務教育課程で太平洋戦争を起こしたのは東条英機だと思いこまされていますが、東条が総理大臣になったのは1941年の10月で、真珠湾攻撃のわずか2カ月前です。10月の時点で、すでにつまり、東条内閣は戦争の指導者として総理を軍人におくことで、大政翼賛会が戦争のための挙国一致内閣としてまとまった瞬間なのであって、東条内閣ができる前から戦争の準備や大政翼賛会は存在していました。

 では、大政翼賛会で来た時の総理大臣は誰なのか。それは皇族の血を引く近衛文麿です。近衛という名字から、彼が天皇家と極めて近い間柄にあったことがわかります。

 ちなみに、安倍総統が天皇家と近しい血縁を持っていることは有名です。

 日本総理大臣もアメリカの大統領と同じで、どいつもこいつも由緒正しい家の出の連中で占められています。アメリカの大統領はみな古代フランク王国の王様の血筋までさかのぼれるし、日本の総理大臣は天皇家にさかのぼります。そもそも総理大臣というのが、明治憲法下では天皇を輔弼する大臣のことですから、総理が天皇と近しい人物になるのは当然と言えます。問題は、それが表面的に民主主義が導入された後もずっと続いているということです。

 安倍総統も、近衛文麿も家柄がいい点では共通しています。


 近衛文麿の概略をwikipediaから引用します。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E8%A1%9B%E6%96%87%E9%BA%BF

 五摂家の近衞家の第30代目当主。後陽成天皇の12世孫にあたる。父である近衞篤麿は、第7代学習院院長や第3代貴族院議長など活躍していたが、文麿が成人する前に病没した。父の没後、近衞家を継承し公爵を襲爵、のちに貴族院議員となる。当初は研究会に所属するが火曜会を結成し、貴族院副議長、貴族院議長などの要職を歴任した。

 3度にわたり内閣総理大臣に指名され、第1次近衞内閣、第2次近衞内閣、第3次近衞内閣を率いた。その際に、外務大臣、拓務大臣、農林大臣、司法大臣などを一時兼務した。また、平沼内閣では、班列として入閣した。第1次近衞内閣では、盧溝橋事件に端を発した日中戦争が発生し、北支派兵声明、近衛声明や東亜新秩序などで対応、戦時体制に向けた国家総動員法の施行などを行った。また、新体制運動を唱え大日本党の結党を試みるものの、この新党問題が拡大し総辞職した。その後も国内の新体制の確立を目指して第2次・第3次近衞内閣では自ら設立した大政翼賛会の初代総裁に就き、外交政策では八紘一宇と大東亜共栄圏建設を掲げ、日独伊三国軍事同盟や日ソ中立条約を締結した。そのほかでは、枢密院議長や日本放送協会第2代総裁なども務めた。

 太平洋戦争中、昭和天皇に対して「近衛上奏文」を上奏するなど、戦争の早期終結を唱えた。また、戦争末期には、独自の終戦工作も展開していた。太平洋戦争終結後、東久邇宮内閣にて国務大臣として入閣した。大日本帝国憲法改正に意欲を見せたものの、A級戦犯に指定され服毒自殺した。

……引用終わり

 日中戦争を始めたのは近衛文麿、新体制運動を進めたのも近衛文麿、大政翼賛会の初代総裁に就いたのも近衛文麿……。

 安保法制を強行採決して自衛隊に武器を持たせて南スーダンに送ろうと、自民党改憲案の下で「新しい国」(安倍晋三『美しい国』の新版のタイトル)を作ろうとして、自民党任期を延長して東京オリンピックまで務めるだけでなく、「永遠の与党」のもと、終身的な総統になろうとしている誰かのやっていること、これからやろうとしていることにそっくりですね。1度総理になり、時間を空けてから2度の政権を担当する点でも同じなのは気のせいというレベルでは済まされないと思います。

 実際、太平洋戦争の流れを作ったA級戦犯の中でももっとも重要な人物の一人が近衛文麿です。その後、近衛は早期停戦を言い始めますが、A級戦犯として裁かれます。そこもそっくりだといいのですが……。

 次回は、安倍総統と近衛文麿の位置している歴史的な立ち位置と、その経過を説明していくつもりです。

にんじんスコール注意報

空からにんじんが降ってきてなにかが変わったらいいなと願っているブログ。 ……というのは冗談。 第三次世界大戦に関することや世界統一政府に向かう陰謀シナリオなどを予想したり、時事ネタなどを書いています。

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