極右の対抗勢力としての左翼の現状と、近づく日本の大政翼賛会

 アメリカ大統領選挙でバーニー・サンダース候補が健闘しましたが、それと前後してイギリスでは労働党のトップに左翼のコービンが就任して、左傾化しています。


イギリス最大野党が大企業と対決姿勢、労働者階級の支持取り戻す狙い

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/09/post-5894.php

 英国の最大野党である労働党は26日、苦戦している産業分野を支援するための基金創設で1000億ポンド(1300億ドル)の資金を借り入れる方針を明らかにするとともに、規制強化など左派的な経済政策を打ち出した。

 大企業との対決姿勢を鮮明にすることで、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)決定の中心となった労働者階級の支持を取り戻したい考えだ。

 政治的なエスタブリッシュメントを拒絶しブレグジット支持に回った有権者は、昨年の選挙で労働党を見放した。リバプールで開かれている労働党の党大会は、来年に総選挙が実施されることを想定。こうした有権者の支持を取り戻すための政策が打ち出された。

 24日の党大会で、これまで以上の支持を受けて再選されたコービン党首は、労働党をより左寄りの方向に導く考えだ。このことは、労働党を1997年から2010年にかけて政権の座につけたビジネス界に近い中道路線から離れることを意味する。

 労働党の「影の内閣」で財務相を務めるマクドネル議員は、最低賃金の引き上げるとしたほか、株主利益の実現のために企業が過剰な債務を負うことを防ぐよう会社法を改正すると主張。税逃れの撲滅のための努力も再び強化すると述べた。

 マクドネル氏は党大会で「われわれは労働者に恩恵が行くように、税や投資について、そして、経済的な制度のあり方についてルールを書き換える」と述べた。

これに対し、経済団体は警戒をあらわにした。英商工会議所は、労働党は「国が経済やビジネス活動の全ての面をコントロールしていては、グローバル経済において競争力を保つことはできないことを覚えておくべきだ」とした。

 マクドネル氏は労働党が現在の低金利を利用して1000億ポンドを借り入れ、製造業を復活させるための2500億ポンド規模の基金を創設するとした。

 マクドネル氏は以前、英国には向こう10年間で5000億ポンドのインフラ投資資金が必要で、政府による直接の財政支出を2500億ポンド増やすと公約してきた。

 労働党は徐々に左派寄りのスタンスを強めており、コービン氏が昨年党首に当選して以来、その傾向が強まっている。このため、ビジネス界からの支持は失われつつあり、労働党の議員らは今年の党大会では企業の姿が減ったと指摘した。中道寄りのハント議員は「英国の富を生み出し、公共サービスに資金を供給している人々から、どんどん離れていっており大きな問題だ」としている。

……転載終わり


 なお、この記事はロイターの記事だったはずなので、基本的には体制側の立場で書かれてることに注意しましょう。

 しかし、世界的に極右が台頭する一方で、中道から左翼への転身の流れもあるようです。

 日本でも、野党共闘の共通政策も全体的に左に踏み込んだものに見えますし、民進党も上の方を除けば、やや左に寄り始めているように見えます。これは共産党との共闘のためというよりも、世界的に中道が支持を失いつつあることが関係しています。世界の格差は拡大し続けていて、世界人口の下半分と、トップ62人の持つ資産が同じような状況になっています。加えて、やや回復傾向にあるように見えるとはいえ、依然景気回復の実感はありません。そうしたことから、現状打破を願う排除的思考の人が極右を支持し、視野の広い人が左翼化しているのです。第二次世界大戦前に共産主義とファシズムが争った構図に似ていなくもないですが、当時はソ連があったけれども、いまはそうした大国はないので全体的に極右に流されている状況があります。

 次に日本の話をしましょう。いまの日本の野党第一党も連合という労働組合を支持母体にした政党なのですが、イギリス労働党の状況とは大きく異なっています。まず、連合は電連という原発支持の支配者側の勢力に牛耳られていて、今度の新潟都知事選挙では脱原発候補だからという理由で民進党は自主投票になってしまいました。これでは都知事選挙の二の舞です。

 今年7月の参議院選挙では、新潟は野党共闘が成功してわずか1000票差の大接戦で森ゆう子が勝利した選挙区でしたが、電連という政権寄りの組合が民進党を自主投票にしたために、戦う前から勝利は決まってしまいました。完全に民進党のミスです。

 今月23日には衆議院選挙の補欠選挙がありますが、民進党のいまの状況を見れば、勝てる要素は皆無です。やる前から全敗は決まったようなもので、期待する理由はないでしょう。

 参議院選挙のようにやれば勝ち目はあるのにそれすらできない民進党を見ていると、彼らがそもそも勝つ気がない、わざと負けて野党第一党を壊滅させようとしているとしか思えません。

 まあ、これを見て民進党の壊滅を喜ぶ輩は、次は自分たちが壊滅させられる番だと気づかないのでしょうが。いやむしろ、民進党が存続すること方が危険かもしれません。民進党が遊んでいる間に、なんの成果も出していないけれどもメディアに持ち上げられている小池が新党を作って、維新あたりと合流したら、野党第一党になるかもしれません。そうなると、第二自民党、第三自民党が国政の中心になった後はナチスが国会放火事件を共産党のせいにして排除したのをそのまままねることはできないとはいえ、なんらかの方法で排除して、実質国会が全部自民党とその補完勢力による大政翼賛会ができるかもしれません。

 いまは維新が反対政党を気取るために自民党を少しは批判していますが、維新の連中は2年後(もう少しはやいかもしれません)にはあちら側にいるでしょう。公明党も同じく。これに民進党も追従するでしょう。必要なのは、あと一回自民党が総選挙で勝利して憲法を改正することです。国会で多数が賛成していれば、愚かな国民もそれに追従します。マスコミはすでに彼らの手の内にあるのですからね。それですべてが終わるでしょう。

 現状、これが大政翼賛会への有力なシナリオの一つと考えられます。


 ちなみに、今日私が見た夢ですが、なぞの空飛ぶ野菜に追われる夢でした(爆)! ひとまず、災害じゃなくてよかったあ~

 そういえば書いてきた記事が100を超えたので、そのうちタグを整理したいと思っています。

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空からにんじんが降ってきてなにかが変わったらいいなと願っているブログ。 ……というのは冗談。 第三次世界大戦に関することや世界統一政府に向かう陰謀シナリオなどを予想したり、時事ネタなどを書いています。

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