12月利上げ確率が80%に上昇。2日、トランプリスクで久しぶりのダウ平均18000ドル割れ、金価格一時1300ドル超え

 予想通り11月は金利据え置きで、12月利上げについては「さらに幾つかの証拠を当面待つことを決めた」と語っています。これは今後発表されるであろう10月の非農業部門の雇用統計のことだと思われますが、その指標しだいで今年12月利上げするかが決まると言っていいと思います。

 景気好調の節目といわれる新規雇用者数20万に達するかどうかが目安になるでしょう。ただし、昨日書いたように7-9月期のGDPほかの指標はよいので、よほど悪い数値でなければ利上げるすると見ていいかもしれません。


【速報】米・7-9月期非農業部門労働生産性速報値は予想を上回り+3.1%

http://zai.diamond.jp/list/fxnews/detail?id=205909#d205909

 日本時間3日午後9時30分に発表された米・7-9月期非農業部門労働生産性速報値は予想を上回り、前期比年率+3.1%となった。

【経済指標】

・米・7-9月期非農業部門労働生産性速報値:前期比年率+3.1%(予想:+2.1%、4-6月期:-0.2%←-0.6%)

・米・7-9月期単位労働コスト速報値:前期比年率+0.3%(予想:+1.2%、4-6月期:+3.9%←+4.3%)


 このようにいまのところ労働関連は良い傾向です。

OMC:政策金利据え置きも、声明で12月利上げ観測を後押し

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-11-02/OG111V6VDKHV01

政策金利引き上げの論拠は「引き続き強まっている」

• メスター総裁とジョージ総裁が金利据え置きに反対

 米連邦公開市場委員会(FOMC)は1、2両日に定例会合を開き、政策金利据え置きを決定した。声明ではインフレ率がやや上昇する中、利上げの論拠が強まってきたとの見方を示し、12月の利上げ観測を後押しする格好となった。

  声明は「フェデラルファンド(FF)金利引き上げの論拠は引き続き強まっていると判断しているが、委員会の目標に向けて進展を続けていることを示すさらに幾つかの証拠を当面待つことを決めた」と説明した。決定は賛成8、反対2だった。

  米金融当局者はインフレ率が目標の2%に向かっていることに自信を深めていることを示した。インフレ率については「今年のより早い時点から幾分か上昇してきている」と指摘。「市場に基づくインフレ調整指標は上昇した」と記述した。前回の声明にあった「インフレ率は短期的には低い状態が続く」との文言は削除された。

  ルネサンス・マクロ・リサーチの米経済責任者、ニール・ダッタ氏は「リスクが非対称であることを考慮すれば、最も早い機会であり、議長の記者会見がない11月の会合で利上げを実施する可能性はほとんどなかった」と指摘。「大統領選挙はわたしの見解では二次的な留意事項だ」と述べた。

  来週に大統領選挙を控えている上、今会合後には議長の記者会見が予定されていなかったため、利上げ先送りは広く予想されていた。

  声明は利上げを決定する前に経済の進展を示す「さらに幾つかの証拠」を待つ姿勢を示した。9月の声明に「幾つかの」という文言を足したことは、わずかながら利上げにさらに近づいたことを示唆している。

  前回9月の会合で反対票を投じた3人のメンバーのうち、クリーブランド連銀のメスター総裁とカンザスシティー連銀のジョージ総裁が0.25ポイントの利上げを求めて、反対票を投じた。ボストン連銀のローゼングレン総裁は今回、金利据え置きを支持した。

FOMCは9月の会合で金利を据え置いた際、利上げの論拠は「強まった」と指摘していた。その後に公表された同会合の議事録では「ぎりぎりの判断」で据え置きを決定したことが明らかになった。

  しかし、今回の会合で利上げに踏み切ると市場はほとんど考えていなかった。FOMC声明発表前にFF金利先物市場が示唆していた利上げ確率は約15%だった。ブルームバーグが実施した調査ではアナリスト90人のうち、今会合での利上げを予想した回答者はいなかった。

  金融政策当局がインフレ指標として重視している個人消費支出(PCE)のコア価格指数は9月に前年比1.7%上昇した。9月の失業率は5%。同水準あるいはその近辺を多くのエコノミストは持続可能な最低水準とみている。

  

  かつてリッチモンド連銀総裁を務めたアルフレッド・ブローダス氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「インフレがやや勢いづいている可能性を示す根拠が一段と明確になっているようだ。そのため、12月の利上げ観測が強まりそうだ」と述べた。

  FOMCは景気判断について、9月の声明をほぼ踏襲。「労働市場が引き続き力強さを増し、経済活動の拡大は今年前半に見られた緩慢なペースから上向いている」との表現を再び使った。

  アマースト・ピアポント・セキュリティーズのチーフエコノミスト、スティーブン・スタンリー氏は「すぐに気づいたのは声明がほとんど変わっていないことだ」と述べ、市場が12月利上げの可能性を十分に織り込んだと当局は恐らく感じており、昨年に利上げ直前の会合の声明で示したような明確なシグナルは必要なかったと解説した。

  FOMCは個人消費について、前回9月の「力強く伸びている」という文言から「緩やかに伸びている」に変更し、減速を認めた。

……転載終わり

米国株(2日):過去5年で最長の連続安-大統領選控え不安続く

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-11-02/OG17CC6VDKHS01

声明発表後、先物市場に織り込まれる12月の利上げ確率は80%と、発表前の67%から上昇した。

  コーナーストーン・ファイナンシャル・パートナーズのクリス・ザッカレリ最高投資責任者(CIO)は「FOMCは、12月利上げの準備を整えるのに必要なことは全て行った」と指摘。「FOMCは12月の利上げをほぼ表明したことになるが、選挙が予想外の展開になったり、相場を大きく下落させるようなイベントが発生した場合に備えて若干の余地を残している」と続けた。

……引用終わり

 利上げは市場の既定路線である12月利上げを支持する内容で、声明が9月とほぼ変わらなかったことから、取引の材料として重視されず、トランプリスクが意識されて値下がりしました。

NYダウ、1万8千ドル割れ 大統領選に警戒感

http://www.asahi.com/articles/ASJC31RC9JC3UHBI002.html?ref=rss

 2日のニューヨーク株式市場は、米大統領選の先行きに対する不透明感などを背景に、大企業で構成するダウ工業株平均が5営業日連続で下落した。前日より77・46ドル(0・43%)安い1万7959・64ドルで取引を終え、7月上旬以来、約4カ月ぶりに終値ベースで1万8000ドルの節目を下回った。

……引用終わり


 大統領選挙直近の3カ月株価はいまのところ下落しており、8月8日のダウ工業平均は18543ドル53セントで、11月2日は18000ドルを割り込んでいるので、株価が戻らなければ、現職である民主党のヒラリークリントン候補より、共和党候補のドナルド・トランプがやや有利になります。とはいえ、8月8日の株価がほぼピークの値のうえ、下落幅がそれほど大きくないので、結果を確実に予測できるようなものでもありません。

 あわせて金と原油も大きく動いています。


金:大幅続伸、ドル安強まり1300ドル台を回復

http://zai.diamond.jp/list/fxnews/detail?id=205847#d205847

原油:4日続落、82年以降最大の在庫増加幅を嫌気

http://zai.diamond.jp/list/fxnews/detail?id=205845#d205845

 2日のNY原油先物は4日続落。高値は23時29分の46.45ドル、安値は0時05分の44.96ドル。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の在庫統計で、10月28日時点の原油在庫が前週比+1442万バレルと市場予想(同+158万バレル)を大幅に超える内容となった。82年以降、過去最大の増加幅となったことから需給面が嫌気されて売り優勢の展開に。

……引用終わり


 原油が余っているのはなぜでしょうか? 一時期原油価格がシェールオイルの採算割れを起こすほど値下がりしていましたが、ゆっくりと原油価格は上昇し、OPECの減産合意で50ドル近くまで戻したため、シェールオイル生産は緩やかに回復しつつありますん。しかし、急激な増産ではないのでこれほど原油があまり理由にはなりません。

 問題は供給面より、需要面かもしれません。世界的な原油需要の弱まりがあり、中国経済減速が顕著になっています。海外との貿易量は明らかに減っており、特に今年は中国の輸出が大幅に減少していることが見て取れます。これは世界の工場としての地位が弱まりつつあることを表しているように見えます。また、鉄鋼などの供給過剰、中国で賃上げが行われた結果、より賃金の安い新興国に外資が逃げようとしたことなどでその地位は弱まりつつあります。


参考記事:原油価格急落から2年、シェールオイルはどうなった?

http://bylines.news.yahoo.co.jp/kosugetsutomu/20160901-00060983/


 とはいえ、選挙人の数や、確率的にはヒラリーの勝率が圧倒的に高く、支持率で2ポイント以上離さないと勝ち目はないので、市場が混乱する気配はいまのところありません。ちょうど売り時だから売っただけだと思います。

にんじんスコール注意報

空からにんじんが降ってきてなにかが変わったらいいなと願っているブログ。 ……というのは冗談。 第三次世界大戦に関することや世界統一政府に向かう陰謀シナリオなどを予想したり、時事ネタなどを書いています。

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