アメリカ大統領選挙予想とそのほかの見どころ。上下院選挙とTPP、大麻合法化の投票

 直前なので、大統領選挙の内容ではなく、制度面や関連事項について考えておくことにしましょう。

 投開票は今日の8時から行われますが、大統領選挙の結果が接戦になった場合どうなるでしょうか。

米大統領選、接戦の場合に何が起こるか

http://jp.reuters.com/article/usa-election-process-idJPKBN1320LB?sp=true

●選挙人団とは何か

選挙人団は全米で538人の選挙人によって構成されており、州ごとに人口などに応じた人数が割り当てられている。大統領候補が勝利するには、過半数となる270人以上の選挙人を獲得する必要がある。

それぞれの州で、通常、各政党が自身の選挙人を指名する。8日の選挙において、有権者は大統領候補に投票するものの、実際にはその候補を支持する選挙人を選ぶこととなる。

一般投票の終了後、大半の州で、最も多くの票を獲得した候補が、その州に振り分けられたすべての「選挙人」を獲得する。その結果、もし選挙人数が270人に達した候補がいない場合、大統領は下院によって選出される。米下院は現在、共和党が支配している。

……引用終わり

 誰も270人に達しなければ、下院で多数を占める共和党が候補者を選べるということなので、もし第3政党が善戦して、どちらも270人に達しないほどの接戦の場合は共和党の代表であるトランプが大統領になるはずです(ただし、特権階級はヒラリー支持なので、微妙なところです)。

米大統領選、クリントン氏勝率は90%=ロイター/イプソス調査

http://jp.reuters.com/article/usa-election-poll-idJPKBN1322OB


 ロイターはヒラリーが勝つと報じています。1週間前と変わらないということです。

 そしてもっと重要なことは、大統領選挙と同時にアメリカ上下院の選挙も行われるのですが、一見すると日本人と関係なさそうな上下院選挙の結果がTPPの成立と大きく関係します。

 そもそもTPPは日本とアメリカの両国が批准しなければ、片方だけ批准しても成立しません。いま、トランプと共和党、そしてヒラリーは反対の立場ですが、ヒラリーはサンダースに予備選挙で勝つためにTPP反対しただけで、実は賛成派である疑いがあります。しかし、いま議会は上下院ともに共和党が多数を握っているので、批准される見込みはありません。しかし、上下院選挙の結果次第ではTPPが成立してしまう可能性があるのです。


ヒラリーが抱える「もう一つの選挙戦」真の勝敗は連邦議会選で決まる

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50133

 偶数年の11月第1月曜日の翌日の火曜日は「エレクション・デイ(Election Day)」と呼ばれる。4年に1回オリンピック年に大統領選挙が行われ、そうでない間の年を中間選挙という。

 しかし、「大統領選投票日」ではなく、あくまで「エレクション・デイ」なのは、同日多数の選挙が行われるからだ。

 たとえば、連邦議会選挙である。下院は2年ごとに改選なので全議席、上院も3分の1の議席が改選される。大統領選挙と同じ投票所で、同じ投票用紙(画面)で行われる。

 日本でいえば、衆院選と同時に行われる最高裁判所裁判官の国民審査に似た「セット」感だが、有権者の関心事の比重からすると似て非なるものだ。

 「国王」と「首相」を兼ねたような人物を選びながら、片方の院の全議席、もう片方の3分の1を改選する方式で「衆参同一選」をやっているようなものだといえば、このアメリカの「選挙の日」のインパクトをおわかりいただけるだろう。

……中略

 今回の連邦上院選挙は民主党に追い風だ。2010年のティーパーティ旋風で「棚ぼた」当選した議員の再選年が、今年2016年に集中しているからだ。

 改選議席は民主の10に対し、共和は24。トランプ勝利でも、民主党は上院で5議席勝利すれば多数派の地位を奪還できる。ヒラリー勝利の場合は、副大統領が議長として1議席に含まれるので、さらに少ない4議席でよい。

 11月1日時点の「リアル・クリア・ポリティクス」世論調査平均の予想では、共和党は落選確実が1議席、当落線上が7議席もあるのに対して、民主党は落選確実が0で、当落線上も1議席だけだ。

……引用終わり


 もし、上下院で民主党が勝利しかつヒラリーが大統領になれば、ヒラリーはサンダース支持者に押されて言ったTPP反対を、賛成に変える可能性があります。TPPは日本とアメリカで来年2月までに批准すればいいので、民主党とヒラリーが勝てば強行採決で通過させる日本と同様、2017年中にTPPをアメリカ上下院で批准し、TPPが成立してしまいます。

 共和党が勝てば、共和党はTPP反対を主張しているので、ヒラリーが大統領になったとしてもTPPが2017年中に成立することはほぼないでしょう。

 というわけで、TPPとも関係する重要な戦いがアメリカでも行われます。トランプが有利に戦えば、共和党が議席を維持できる可能性が高くなり、TPPが成立する可能性が低くなります。

 FBI捜査のおかげで、下院での民主党過半数奪還が困難であることが明らかになっています。


民主党の下院奪還、クリントン氏メール再捜査で困難に=関係筋

http://jp.reuters.com/article/usa-elections-congress-idJPKBN1322PV

 [ワシントン 7日 ロイター] - 米大統領選のクリントン民主党候補のメール使用問題をめぐり民主党関係者は7日、連邦捜査局(FBI)が捜査を再開したことで下院選挙で同党の獲得議席が10議席以上減り、過半数奪取が困難になったとの見方を示した。

 コミーFBI長官は6日、新たに発見された電子メールの捜査が完了し、クリントン氏の訴追を求めない方針を維持すると明らかにした。

 しかし民主党筋は「われわれにはとてつもない打撃だ」と述べ、激戦州でクリントン氏の支持率が低下し、民主党の下院議員候補の選挙戦にも悪影響が及ぶ恐れがあると指摘した。

 具体的には30程度を予想していた下院での議席の上積みが、12─16議席にとどまるという。

……転載終わり

 仮にヒラリーが勝利しても、アメリカ議会を抑えられなければヒラリーはなにもできません。アメリカ大統領の立法権限は限られています。上下院で共和党が過半数を取れば、法律を通せません。ただし、2度目の捜査も空振りに終わったので(ただし、ペンタゴンは情報漏えいをまだ捜査しているらしく、まっ黒のクリントン財団の捜査は引き続き行われています)、民主党がもう少し伸びる可能性はあります。

 上下院の選挙の他にも、色々な投票が行われるのですが、中でも気になったのは大麻の問題です。

コラム:米国選挙、「クリントン対トランプ」以外の注目点

http://jp.reuters.com/article/usa-election-breakingviews-idJPKBN1320LP?sp=true

●大麻合法化めぐる議論

 今回は過去最多となる9つの州で、何らかの形で大麻を合法化することの是非を問う住民投票が実施される。特に注目されるカリフォルニア州では既に医療用の大麻使用は認められており、娯楽用を合法化するかどうかが焦点。富豪のジョージ・ソロス氏や起業家ショーン・パーカー氏などは合法化推進運動に加わっている。合法化が可決されれば、大麻関連業界の拡大を後押ししそうだ。連邦政府は依然として大麻を禁止している。

……引用終わり


 大麻に関しては、日本だと安倍晋三の妻、明恵夫人が大麻への賛同していることが知られています。

 高樹沙耶逮捕報道の中、安倍昭恵が小池百合子との対談で「日本を取り戻すことは大麻を取り戻すこと」宣言

http://lite-ra.com/2016/11/post-2659.html


 大麻で捕まった有名人の話題があっというまに忘れ去られましたが、アメリカでの動きが日本に波及することをけん制する狙いがあったのかもしれません。背後にいるのはジョージ・ソロスですから、金融恐慌を仕掛けているヒラリー側の勢力と思われます。大麻叩きもFBI再捜査と同じくヒラリー批判の流れと思われます。

 直前記事はこんなところでしょうか。今日はもう一度、大統領選挙の結果が出た後に更新する予定です。

にんじんスコール注意報

空からにんじんが降ってきてなにかが変わったらいいなと願っているブログ。 ……というのは冗談。 第三次世界大戦に関することや世界統一政府に向かう陰謀シナリオなどを予想したり、時事ネタなどを書いています。

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