総得票数で負けたトランプ大統領で株価急上昇し、12月利上げは確定。最高齢選挙の4年後は40代のケネディーのような大統領が誕生したらいいなと妄想してみる

 結果について、一つ面白いことがあります。アメリカ大統領選挙は州ごとの選挙人を最多得票者が総取りして選挙人を多く獲得した側が勝つシステムとなっていますが、総得票数でみてみるとドナルド・トランプとヒラリークリントンの得票数はほぼ同じで、わずかな差でヒラリーの方が得票数が多いのです。

 2000年にブッシュJr.が当選し、アルゴアが落選したときの選挙でも勝った候補(ブッシュ)のほうが得票数が多くなっています。その時はブッシュJr.が5045万6002、アルゴアが5099万9897票で、アルゴアの方が54万票多かったのです。

 開票途中の現在の数字では、トランプが5935万2999票、ヒラリーが5958万8676となっており、26万票ほどヒラリーの得票が多くなっています。

 獲得代議員数でいえば大差がつきましたが、選挙制度によってはヒラリーが勝つ可能性もあったということはアメリカ国民にとって慰めになるかもしれません。それでも接戦州で負けるあたりにヒラリーの弱さを感じます。


 トランプ大統領の影響ですが、金融市場はヨーロッパでは1~2%、ダウも大きく下げましたが、その後トランプの経済政策を評価する認識が高まり、ダウや欧州株は反発、原油価格も上昇しています。少なくとも、現時点でトランプショックで株価が暴落したのは日本だけということになります。その日本でも株の買い直しが行われていて、明日は大きく反発すると予想されます。以下のような記事もありますが、少なくとも現在の市場はトランプ大統領に好意的なように見えます。

 ブレクジットと同じで、結局経済へのショックは一時的なものとなりそうです。となると、むしろFRBの12月利上げの確率が上がるという観測すら出ています。


ドル104円半ばに回復、トランプ氏政策中期でプラスとの見方も浮上

http://jp.reuters.com/article/dlr-regains-ground-in-early-ny-trade-idJPKBN1342ZN

 午前の米ニューヨーク為替市場では、共和党のドナルド・トランプ氏による予想外の大統領選勝利を受けた急落からドルが回復した。市場ではトランプ氏が掲げる保護主義的な政策や減税、米企業の海外収益に対する課税強化などが、中期的にはドルの支援材料になるとの見方も一部で出ている。

 ユーロ/ドルEUR=はオーバーナイトの取引で1.1299ドルまで上昇していたが、米株式市場の取引開始後は10月31日以来の安値となる1.0938ドルまで下げた。

 ドル/円JPY=は0.6%安の104.55円。なおマイナス圏だがオーバーナイトの取引でつけた安値の101.15円から大きく持ち直した。

 ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツの市場アナリスト、スコット・スミス氏は「トランプ氏が減税やインフラ投資、保護主義的な政策などを通じ支出を増やすのは確かで、賃金の伸びやインフレに上向きの圧力がかかる公算が大きい」と指摘。物価圧力の増大により、米連邦準備理事会(FRB)は現在の想定を上回るペースで利上げする可能性が高まると予想する。

……転載終わり

【NY為替オープニング】トランププット、12月利上げもオン

http://zai.diamond.jp/list/fxnews/detail?id=206412#d206412

 世論調査、金融市場も90%近くクリントン氏の勝利を織り込んでいただけに、トランプ氏の勝利は市場に震撼を与えた。アジア市場ではポジシュン調整に拍車がかかった。しかし、米国市場では、投資家は押し目買いの姿勢を崩していない。景気見通しも改善する可能性がある。まず、今まで米国の景気見通しを抑制していた大統領選挙通過。また、トランプ氏が打ち出す規制緩和、大幅減税、新たなインフラ始動期待に景気が一段と回復する可能性も否めない。

 このため、12月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げも実施される可能性が強い。金利先物市場での12月の利上げ確率はアジア市場でいったん50を割り込んだが、再び80%近くまで上昇。ドルも押し目買いスタンスか。

……引用終わり


 経済政策だけ見れば、規制緩和、大幅減税、インフラ投資ですから、大暴落は考えにくいというのは確かです。

 いったいなぜトランプは市場に嫌われていたのか、要するにウォール街がヒラリー支持でまとまっていたので、トランプ大統領の政策をあまり見ていなかったということです。日本のメディアも同じで、トランプになると景気が悪化するというウオール街の見方をそのまま報道していたから外したということになります。

 わたし個人の意見としては、12月利上げの方が世界経済に与える影響は大きいと思ってます。12月利上げが行われるなら、市場は大きく下落しないにしても、来年からピークアウト(景気後退)に突入し、逆にトランプの政策運営に大きな影響をもたらすと考えられます。


 さて、幸運と勢いで勝利を収めたトランプ氏ですが、すでに70歳となり、歴代最高齢の大統領となる予定です。


米大統領選 トランプ氏が勝利 「驚くべき番狂わせ」

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161109/k10010762331000.html?utm_int=all_side_ranking-social_001

最高齢の大統領誕生へ

 トランプ氏は、1946年6月14日生まれの70歳で、これまでで最も高齢の大統領になります。

 これまで、最高齢で大統領に就任したのは、第40代、ロナルド・レーガン元大統領です。1981年1月に就任したときの年齢は、69歳と349日でした。トランプ氏は、来年1月20日の就任式を、70歳と220日で迎えるため最高齢の大統領が誕生することになります。

……引用終わり


 それ以前から、次のアメリカ大統領の高齢化が心配されていました。予備選挙の段階からすでにトランプが70歳、ヒラリーが69歳、サンダースが72歳と高齢者に該当する年齢の人たちが主要候補扱いされていました。

米大統領選は「高年齢対決」 健康問題への懸念

http://news.yahoo.co.jp/story/419

 民主・共和両党の指名候補が65歳超え、「史上最高齢」の対決

 現代の大統領選で最も若い候補の対決は1960年。投票日時点で43歳だったジョン・F・ケネディと47歳だったリチャード・ニクソンだ。民主・共和両党の指名候補が65歳を超えていたことは、これまで一度もない。

ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト(4月20日)

……引用終わり


 トランプは8年後といっていましたが、後期高齢者になると急激に体力が失われるので、2020年の大統領選挙での再選は難しいでしょう。

 今回、ヒラリーへの投票を見送った若者層、いわゆるミレニアル世代の上の方が2020年には40に差し掛かるので、次の大統領選挙は一気に若返りそうな気がします。

 40代対決となった1960年の1つ前の大統領選挙を見ると、今回の選挙と似ている部分もあるように思います。Wikipediaから引用します。


1956年アメリカ合衆国大統領選挙

https://ja.wikipedia.org/wiki/1956%E5%B9%B4%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E9%81%B8%E6%8C%99

 1956年アメリカ合衆国大統領選挙(1956ねんアメリカがっしゅうこくだいとうりょうせんきょ、英:United States presidential election, 1956)は、人気のある現職大統領ドワイト・D・アイゼンハワー(共和党)が再選を果たした選挙である。この選挙は、アイゼンハワーが4年前1952年の選挙で破った民主党候補者アドレー・スティーブンソンとの再戦となった。

 アイゼンハワーは人気があったものの、その健康問題が静かな問題になっていた。スティーブンソンは民主党革新派の中核で人気を保っていたが、役職経験がなく、実質的な基盤がなかった。スティーブンソン(およびアイゼンハワー)は公民権問題をほとんど無視した。アイゼンハワーは朝鮮戦争を終わらせ、国は繁栄し、カリスマ的要素でその大勝を疑う者はいなかった。

……引用終わり

 このときは、共和党のアイゼンハワー(66歳)と、民主党のスティーブンソン(56歳)の対決で、アイゼンハワーは支持はあるが健康問題があり、スティーブンソンは役職経験がなく基盤がなかったということで、民主共和が逆であることを除けば、健康問題のヒラリーと、基盤がないトランプの対決という構図がそっくりです。

 結果アイゼンハワーが57.4%の得票を得て41の州で圧勝しましたが、アイゼンハワーは2期目の選挙のうえ人気があった点で、ヒラリーと決定的に違います。

 わたし個人としては、4年後、2020年に40代の若くてすばらしいケネディのような大統領が誕生することを期待せずにはいられません。

 わたしはトランプが勝つと予想はしましたが、トランプ支持者ではないのでもっといい人が選ばれることを望んでいます。

 なになに? それは「現実逃避じゃないか」ですって? 現実逃避のなにが悪いんですか。

 わたしがトランプに期待したいのは破壊です。なぜなら、破壊の後には創造が訪れるとわたしは信じているからです。すなわち、トランプが破壊して、2020年に建設が始まることを望みます。

にんじんスコール注意報

空からにんじんが降ってきてなにかが変わったらいいなと願っているブログ。 ……というのは冗談。 第三次世界大戦に関することや世界統一政府に向かう陰謀シナリオなどを予想したり、時事ネタなどを書いています。

0コメント

  • 1000 / 1000