前原発言から見る民進党の幼稚性と、彼らの救いようのない愚かさを徹底批判する1~日本の未来と野党共闘5~

 今後の今日と関係記事の更新予定です。

 第5回:前原発言から見る民進党の幼稚性と、彼らの救いようのない愚かさを徹底批判する1~日本の未来と野党共闘5~

 第6回:前原発言から見る民進党の幼稚性と、彼らの救いようのない愚かさを徹底批判する2~日本の未来と野党共闘6~

 第7回:民進党中心の野党共闘はなぜ市民と共産党を裏切らざるを得ないのか~日本の未来と野党共闘7~

 第8回:野党共闘を成功させるためにやるべき3つのこと。比例名簿、候補者統一、そして~日本の未来と野党共闘8~


 この前のように途中別の記事が入ることもありますが、すでに記事は最後までできているので、順に更新していくつもりです。


 前回、わたしは主張が分かりやすくぶれの少ない共産党が野党共闘の主導権を握り民進党が協力できる範囲で協力し、協力できない範囲では協力しない形か、民進党と共産党が党利党略を超えて、自分たちの政策を大いに戦わせて国民の信頼を得て共闘する形のどちらかの形を作れなければ負けると書きました。

 では、どちらがより現実的なのでしょうか? 民進党の前原氏の興味深いインタビュー記事があるので、引用しながら、民進党のいま置かれている状況について、彼らがどう考えているかを見てみましょう。最初は、民主党時代の失敗の反省です。


「顔変えてもダメ」 前原誠司氏が語る民進再生の“処方箋”

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/193566

 3年3カ月の民主党政権で、個別の分野では成果を出した政策はあったんです。しかし、全体としては失敗の烙印を押されている。そのことに対する反発もあるけれど、国民から冷たい視線を投げかけられていることに、私のみならず、旧民主党議員は打ちのめされた感がある。そうした焦燥感や絶望感、後悔の念の中で思ったのは、政策に哲学や国家像がなかった、ということです。例えば、子ども手当をバラマキといわれたり、高校無償化で金持ちにも一律にやるのかと批判されてたじろいだ面があった。ちゃんとした思想があればたじろいじゃダメなんです。慶応大学の井手英策教授に出会って、「気づき」をもらったことが大きいですね。

――財政社会学の先生ですね。

 我々は「改革イコール予算を削ること」と思っていた。しかし、昔の政治はそうじゃなかったと。予算を必要なところに再分配するのが政治だった。削るだけではなく、国民にちゃんと説明して、しっかり国民のニーズを満たす政策をやったらいいじゃないか、という「気づき」をもらいました。

……引用終わり


 この程度のことすら分からない人たちが政権を取ってしまったことに改めて驚きを隠せません。彼らには政治も哲学もなにもなく、ただマスコミに祭り上げられて幸運にも(リーマン・ショックなどで)政権を握ったという薄っぺらさを感じます。

 次に、民主党がうまくいかなかった理由民進党の小沢と反小沢の部分です。


――前原さんも反小沢の側にいた。でも今は、2人で会っていますよね。

 前原:下野した後、ある方から小沢さんと食事しないかという誘いがあって。躊躇しましたよ。初めのうちは、第三者がいなければ、ほとんど何も話せなかった。それが何回かして、2人で会ったりもできるようになって。小沢さんと話す中で、自分なりに、民主党のガバナンス欠如の原因を見いだそうという気持ちを持ち始めた。結局、自民党の幹事長までやって、政界最大の実力者といわれている小沢一郎を、使いこなす度量が民主党になかった、という結論に至りました。

……引用終わり


 前原のいうことはある程度正しいといえます。もともと民主党は小沢一郎が作ったようなもので、小沢一郎だけがほかの党首候補と比べて頭一つ以上抜けていました。その小沢をほかの党首候補者が持てあましていたのは間違いないことです。ただ、使いこなす度量という言葉は引っかかります。前原や岡田や菅にはそもそも使いこなすという発想がなかったのではないでしょうか?

 問題は民主党で頭一つ抜けていた実力者である小沢は表舞台で戦う人物ではなく、例えば鳩山のような自分が好きに動かせる人物を利用して、裏で実権を握るやり方をとったことです。こうしたやり方は、小沢には大きく劣るが、小沢の傀儡よりは実力があると信じていたほかの候補者から小沢が憎まれる原因を作ったと思います。小沢自身はそのことに無自覚だったので、そうした態度が両者の溝を深めてしまったと思われます。

 私見ですが、まず小沢が総理になってしっかりと足場を気付いた後に、後継者同士を争わせて院生を敷く形ならば小沢の力を見せつつうまくいったと思いますが、民主党が政権を取ったときの総理は実力不足の鳩山だったので、民進党の分裂に拍車がかかった気がします。小沢は力はある政治家ですが総理経験者ではないので、党内の党首候補を抑えられるほどの力ではありませんでした。そういう意味でも小沢は一度総理大臣になっておくべきでした。東京地検がそれを妨害したことはわかりますが、党首を退かなくてもよかったと思います。

 初手で躓いたために、その後小沢と反小沢の権力闘争が増して、民主党の下野につながったと思われます。それがなければ野田が総理になることもなく、安倍が総理に復帰することもなかったでしょう。本当に残念なことだと思います。

 次は政策面について語っている部分を引用します。


■正々堂々、共産党と政策協議を

――党内のアンチ小沢は根強いということですね。それが払拭できたら、野党は強くなると思いますが、他党との共闘についてはどうお考えですか。

 自民党がレッテルを貼る「民共」批判から逃げるべきではないと思っています。私は政策にこだわるので、だったら堂々と共産党と政策協議をしたらいい。天皇制、自衛隊、日米安保、消費税は私の中で譲れない項目ですが、それに対し、共産党はどう反応してくるのか。これが合意できなければ、おそらく連立を組むのは無理だと思います。しかし、協力できる政策はある。先の参院選のように、安保法の撤回や脱原発では協力できる。その1点、2点で選挙協力するというのは、野合ではありません。むしろ、協力できるところとできないところを徹底的に詰める前向きな議論があっていい。

――選挙区調整の話は出ていますが、蓮舫執行部では共産党との選挙協力が不透明です。

 選挙のことしか考えていないと思われるから、国民にうさんくさいと見られるんです。何よりも大事なのは政策であり、我々が目指す国家像を実現するための選挙協力であるべきです。例えば、共産党とは政権は一緒にやれないけれど、原子力政策では一緒にやる。敵の敵は味方ですから、協力して自公政権を倒す。そういうことなら国民は理解すると思う。連合ともギクシャクしていますが、真摯に政策協議をしていったらいいと思います。現状はちょっともどかしいですね

しかし内政は安倍政権とは全く違う。新自由主義や自己責任、人を駒として使う今のような冷たい政治ではなく、人へ投資して、潜在能力を生かす中で経済を成長させる。社会を豊かにしていくアプローチが違います。私はもともと小さな政府路線でもありません。国交大臣の時に公共事業を減らしたのは、「コンクリートから人へ」という私が言い出した言葉にあるように、人への投資を振り向けるためだったんです。新自由主義とは同一線にはないと思っていました。

――「コンクリートから人へ」は、今でも自民党に対抗しうる社会の姿になると思います。

いま私は「オールフォーオール」という考え方を示しています。みんなが応分の負担をし、みんなが受益者になる。格差是正といいますが、金持ちから富を移転させたり、サービスに所得制限を設けるという考え方は、社会に「分断線」を設けることになってしまうのです。日本の国民負担率は43・9%。OECDの33カ国中26番目で、そんなに高くありません。ルクセンブルクは95・5%ですが、生活に不安がなく、1人当たりのGDPは日本より高い。私が目指すのはヨーロッパ型の社会です。今よりも大きな政府にして、行政サービスを充実させ、人々に希望と安心を提供していく。財源論からも逃げません。蓮舫代表直属で「尊厳ある生活保障総合調査会」をつくりました。調査会会長として、そうした社会像をまとめ、具体的な政策を提言したいと思います。

……引用終わり


 前原氏の主張を偏見なくまとめると、外交では対米追従で現状維持の現実路線を追求して改憲を行うが、国内では「人からコンクリートへ」というスローガンで北欧諸国のような高福祉高負担の国を目指すべきだ。

 このように見てみると、前原誠司は多少ましなことを(少なくとも安倍政権よりはよいことを)言っているように聞こえます。

 特にわたしが思うのは、政策について共産党とちゃんと話し合えと言っているところで、この点については同意します。いまのやり方だと、市民連合が要求を出して野党がそれを丸のみしているように見えます。そういうやり方だと、野党は市民連合の支持を得たいがために、つまり数字稼ぎのために政策をすり合わせているように見えてしまいます。

 前原氏が指摘していない民進党のもう一つの問題点ですが、つまり国民からみて民進党の意思決定が分かりづらいということ、そしてその主要な原因は民進党が右派左派中道にわかれていて、その時々の情勢を見つつ、ころころ意見が変わってしまうことにあると思います。よくいうと、どんな状況でも融通が利くのですが(共産党と小沢アレルギーは例外)、党を一つにまとめるという点では、圧倒的に自民党や公明党、共産党の党組織に劣っているという点は隠しようがありません。

 前原氏はそういう党の状況を見つつも、やはり真の問題を理解していないと言わざるを得ないのです。長くなったので、続きは明日お話しします。

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空からにんじんが降ってきてなにかが変わったらいいなと願っているブログ。 ……というのは冗談。 第三次世界大戦に関することや世界統一政府に向かう陰謀シナリオなどを予想したり、時事ネタなどを書いています。

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