行き詰まった安倍政権~福島M7.4地震で再稼働推進は無理、強行採決したTPPをトランプが就任初日に離脱すると宣言、そして北方領土は帰ってこない~

 参議院選挙が終わった後、特に9月の新潟県知事で敗北して以来、安倍政権の政権運営の失敗が目に付くようになりました。中でも最大の失敗は政治的リスクを冒して衆議院で強行採決までしたのに、トランプ新大統領に離脱を宣言されたTPPです。


トランプ氏、就任初日にTPP離脱へ 「代わりに2国間協定を交渉」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161122-00000004-jij_afp-int

 【AFP=時事】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)次期大統領は21日、日米などが署名した環太平洋連携協定(TPP)について、選挙戦の公約通り、「就任初日に」離脱する考えを明らかにした。

 トランプ氏は就任後100日間の優先事項の概略を説明する動画メッセージで「われわれの法を回復し、雇用を取り戻すため、就任初日に大統領令で実行できる行動のリストを作成するよう、私の政権移行チームに指示した」と述べた。

 その上で「貿易に関しては、わが国に災難をもたらす恐れがある環太平洋連携協定からの離脱の通知を出すつもりだ。その代わりに、雇用と産業を米国に取り戻す公平な2国間貿易協定の交渉を進めていく」と言明した。【翻訳編集】 AFPBB News

……転載終わり

 この報道で、TPPは完全に消滅しました。安倍政権のこれまでの努力もすべて無駄に終わりました。

 なお、このニュースは地震報道のために朝のニュースではほとんど報道されませんでした。面白かったのは、NHKの報道で、閣議後の菅官房長官の会見で地震関連の発言を報道したところを報道していたのですが、直後に記者がTPPについて質問した途端、スタジオ中継に戻したことです。あまりに露骨だったので笑ってしまいました。

 NHKは一貫してTPP報道を避けていて、特別委員会の強行採決もほかの民法は報道したのにNHKは報道せず、テロップだけでした。

 それだけ安倍政権に追従してTPP隠しを行ってきたNHKですが、トランプが就任初日に離脱すると言明した以上、そのくだらない努力も無意味だったということになります。

 ただし、トランプの提案するであろう2国間協定でもISD条項が引き継がれると思われるうえ(ISD条項で訴えたアメリカ企業はすべて勝利しており、トランプが見直す理由がない)、内容的にはさらに日本に不利な条約を結ばされる可能性が高まったことから、よくなったとはとても言えません。


 安倍政権の行き詰まりは原発政策にも見えます。昨日起きた福島県沖M7.4地震のせいで、日本の人々が東日本大震災のことを思い出したことも安倍政権にとって不利に働くでしょう。幸い地震や津波で目立った被害は出ませんでしたが、福島第二原発の3号機で冷却機能が一時停止したことが人々に原発の不安定さを改めて思い出させるなど、心理的な影響をもたらしたと思われます。

 5年がたち、風化しつつあった原発問題が再び注目されつつあります。7月には鹿児島で、9月には新潟県知事選挙で再稼働推進派の候補が敗れるなど、原発に関する国民の態度ははっきりとNOを示していて、今後もこの傾向は変わらないでしょう。原発再稼働を進める安倍政権と東京電力にとっては逆境と言えます。

 野党はいま原発政策を共通公約に入れようとしていますが、福島M7.4地震がその後押しとなればいいと思います。民進党と連合の立場が変われば、きっと結果もついてくるはずです。


 安倍政権は外交でもさらに大きな失点を重ねています。解散総選挙前に支持率浮上を狙っていた北方領土も、会談前にトーンダウンし、北方領土返還の話は立ち消えてしまいました。

 破断に終わった理由は大きく、2つ、「経済協力」でロシア側の窓口だったウリュカエフ経済発展相が今月、巨額収賄の容疑で刑事訴追、解任されたことと、トランプとの会談が失敗したことと考えられます。


北方領土返還は絶望的…日ロ交渉が“破談”に終わった理由

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/194299

 事前のシナリオが完全に狂ったのだろう。ペルーの首都リマで19日午後(日本時間20日午前)に行われた安倍首相とロシアのプーチン大統領の首脳会談。70分に及ぶ会談を終えた安倍首相の表情は、落胆した様子がアリアリ。北方領土問題を含む平和条約締結交渉の進展状況を記者団から問われると、「解決に向けて道筋が見えてはきているが、簡単ではない」と答えるのが精いっぱいだった。

 恐らく安倍首相は会談で、日本側が示した医療や都市整備、エネルギーなど8項目に上る「経済協力」と引き換えに、プーチンから北方領土返還に向けた何らかの“言質”を引き出したかったに違いない。

 ところがプーチンは、日ロ両国の貿易高が半年間で4割近くも減ったことを示して、「第三国による政治的な措置の結果」と指摘。ウクライナ問題で経済制裁を強める欧米に、足並みを揃える日本を批判したという。

平和条約締結どころか、北方領土の2島返還すら絶望的な雰囲気だが、すでに“伏線”はあった。「経済協力」でロシア側の窓口だったウリュカエフ経済発展相が今月、巨額収賄の容疑で刑事訴追、解任されたからだ。

「訴追ということは、ずっと捜査が進んでいたわけで、プーチン大統領も知っていたはず。通常は外交交渉の窓口を突然パクることはしません。相手国に対して失礼に当たるからです。何の情報も掴んでいなかったロシアの日本大使館の“無能ぶり”にも呆れますが、外務省内では『これで日ロ平和条約は終わった』と囁かれていました」(外務省担当記者)

 “破談”の理由はまだある。安倍首相と米国のトランプ次期大統領の会談を「失敗」とみたプーチンが、もはや日米関係など恐れるに足らず――と判断した可能性だ。

……中略

結局、プーチンに「いいとこ取り」されてオシマイだ。

……引用終わり


 まとめると、安倍政権は特に経済成長のために重要だと考えていたTPPと原発再稼働が不可能な条項に追い込まれたうえ、北方領土でも外交的成果を出せないという苦境に追い込まれていると言えます。

 いまはまだ外交レベルの失敗で済んでいますが、これからは内政レベルでも失敗が続く可能性が高いでしょう。悪い流れというのは続くものです。特に、これまでやりたい放題やってきながら報いを受けることがなかった場合には特にそうなりがちです。

 安倍政権の頼みの綱は株価しかありません。が、果たしてどうなることやら……。

にんじんスコール注意報

空からにんじんが降ってきてなにかが変わったらいいなと願っているブログ。 ……というのは冗談。 第三次世界大戦に関することや世界統一政府に向かう陰謀シナリオなどを予想したり、時事ネタなどを書いています。

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