イタリア憲法改正は否決、オーストリアでは緑の党のリベラル候補が勝利する結果に

 イタリア憲法改正は大方の予想通り否決されました。ただ、極右候補が勝利すると言われていたオーストリアではリベラルが勝利を収めています。

<イタリア>首相辞意 国民投票敗北、既成政治に批判

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161205-00000010-mai-eurp&pos=1

 【ローマ福島良典】国会改革を柱とする憲法改正を巡りイタリアで4日投票された国民投票は即日開票の結果、内務省の中間集計で反対が59.33%と賛成の40.67%を上回り、大差で改憲を否決した。改革を進めてきたレンツィ首相(41)は敗北を認め、辞任を発表した。米大統領選でのドナルド・トランプ氏勝利で浮き彫りになった既成政治批判の高まりがイタリアでも明らかになった。

 国民投票はレンツィ氏に対する事実上の信任投票だった。レンツィ氏は5日未明、「反対派が圧勝した。責任を取る」と敗北宣言し、マッタレッラ大統領に辞表を提出すると述べた。大統領が後継首相候補を指名するとみられるが、2018年2月予定の総選挙が来春に前倒しされる可能性が高まり、政局の流動化と経済の不安定化は必至だ。

 イタリアでは上下両院が同等の権限を持ち、国と州で政策分野が重なるため、改革の阻害要因になってきた。改憲案の柱は(1)上院(定数320)の規模と権限を縮小し、非公選の地方代表者議会(定数100)に改編(2)国と州が権限を分担していたエネルギーや交通・運輸などを国の専権にする中央集権化--だった。

 レンツィ氏は改革によるコスト削減や国会・行政の効率化を訴えたが、反対派が「中央・政府への権力集中は非民主的」と主張。欧州連合(EU)からの離脱を選んだ英国民投票やトランプ氏の勝利に象徴されるポピュリズム(大衆迎合主義)の台頭が、既成政党批判を展開する新興政治団体「五つ星運動」ら反対派に「追い風」となった。

 改憲案は今年1月に上院、4月に下院が可決。憲法上、国民投票は必要なかったが、国政選挙の「洗礼」を受けていないレンツィ氏が改憲案可決による政権の正統性確保を目指した。

 レンツィ氏は14年2月に中部フィレンツェ市長から首相に就任。雇用創出や経済競争力の強化に努めたが、景気低迷や高い失業率に国民の不満が高まっていた。

 有権者数は在外投票分を含め約5070万人。投票率は66.01%。

……引用終わり


極右の元首は誕生せず オーストリア大統領選

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161205/k10010795141000.html?utm_int=all_side_ranking-social_001

 ヨーロッパ中部のオーストリアで行われた大統領選挙で、難民や移民の受け入れに寛容な姿勢を打ち出してきた、緑の党の出身のファン・デア・ベレン氏が勝利を確実にし、国内外から極右と指摘されてきた右派政党、自由党のホーファー氏は敗北を宣言しました。

 オーストリアの大統領選挙は、日本時間の5日午前1時から開票が始まり、オーストリアの公共放送は午前2時前、緑の党の出身のアレクサンダー・ファン・デア・ベレン氏が、右派政党、自由党のノルベルト・ホーファー氏との間でリードを広げ、勝利を確実にしたと伝えました。

 このあと、ホーファー氏も自身のフェイスブックで「非常に悲しいが、思いどおりの結果にはならなかった」と敗北を宣言しました。

 今回の選挙では、ヨーロッパに押し寄せている難民や移民への対応が争点となり、当初は、排外的な主張を掲げ国内外から、極右と指摘されてきた自由党のホーファー氏が支持を伸ばすと予想され、欧米のメディアは「EU=ヨーロッパ連合で初めての極右の国家元首が誕生する可能性がある」と伝えていました。

 しかし、開票の結果、ファン・デア・ベレン氏が多くの選挙区でリードを広げていて、有権者の多くが、極右とされる自由党の台頭に危機感を抱き、ファン・デア・ベレン氏の勝利につながったものと見られています。

……転載終わり


 マスコミなどでは、反グローバリズムが進み、イタリアでは改憲が否決され、オーストリアで初の極右候補が勝利と予想していましたが、結果を見るといま起きているのは反グローバリズムよりも、ナチスや極右の台頭への危機感のように感じられます。それはトランプ大統領の誕生を見て、ますます強まったようにも思えます。

 昨日書いたように、イタリアの改憲案は議会を骨抜きにしファシズムを進めるものだという批判を受けていますし、オーストリアの極右も排外主義を掲げていました。

 まとめると、ヨーロッパの国民は割と冷静で、反グローバリズムだからと言ってなんでも支持するほど単純ではなく、それとは別にファシズムや極右への警戒感があるという割と安心できる結果になったと思います。EUがすぐに崩壊するかどうかはともかく、極右がヨーロッパを覆い尽くすことにはならないでしょう。

 今日、市場では日経平均が150円ほど下がりましたが、この程度は調整局面にはよくある値動きです。


http://jp.reuters.com/article/italia-renzi-idJPKBN13U06G?sp=true

<SMBC日興証券 金融財政アナリスト 末澤豪謙氏>

 国民投票で反対派が過半数となることは、英国の欧州連合(EU)離脱、米大統領選の結果と違い、市場は事前に予想していたと思われる。

 ただ、今後の展開は不透明なところが多い。国民投票の結果を受けて同国のレンツィ首相は辞意を表明した。民主党を主体とした連立政権が過半数を持っているので、当面は後任の選定になるが、与党が推進した憲法改正が国民に否決されたため、イタリア政局の流動化は避けられない。

 来年にはフランスの大統領選、ドイツの総選挙もあるため、政治リスクが今後の金融市場を変動させる可能性がある。


 ひとまず、今日の結果を喜んでおきましょう。

にんじんスコール注意報

空からにんじんが降ってきてなにかが変わったらいいなと願っているブログ。 ……というのは冗談。 第三次世界大戦に関することや世界統一政府に向かう陰謀シナリオなどを予想したり、時事ネタなどを書いています。

0コメント

  • 1000 / 1000