FRBは全会一致で政策金利を0.25%引き上げを行い、ドル円は117円、人民元はリーマン前の最安値水準

 市場予想通り12月のFOMCでFRBは政策金利を0.25%全会一致で引き上げました。ただし、来年の利上げは3回を予定しているということで、市場予想の2回のペースを引き上げています。

米追加利上げ、1年ぶり=ペース加速示唆―次期政権の方針影響も・FRB

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161215-00000011-jij-n_ame

 【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)は14日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、雇用の堅調な伸びや物価上昇を受けて、政策金利を0.25%引き上げることを決めた。

 昨年12月に異例のゼロ金利を解除し、金融政策の正常化に着手したが、金融市場の混乱などで追加利上げまでに1年を要した。

 一方、参加者の金利見通しでは、来年3回の利上げを想定。9月時点の2回から利上げペースの加速が示唆されており、米国の金利上昇見通しを背景とした円安・ドル高が進む可能性がある。為替相場の急激な変化は、世界経済の不安定要因にもなりそうだ。

 今回の決定は全会一致で、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準は0.5~0.75%となる。15日付で実施する。

 会合後に記者会見したイエレン議長は、一部の参加者の金利想定には、トランプ次期政権が掲げる財政拡大政策などが反映されていることを認めた。次期政権の方針が既に参加者らの見通しに影響を与えた形だが、議長は政策の先行きには「多大な不確実性がある」と述べ、情勢を注視する考えを示した。

 会合声明は、米経済について「年半ばから緩やかに拡大した」と評価した。物価上昇率は目標の2%を下回っているものの、一部の指標は「大幅に上昇した」と判断。中期的には目標に達するとの見通しを維持した。

 また、労働市場は「さらに幾分強化される」として、改善の余地があると述べた。景気見通しへの短期的なリスクは「おおむね安定しているようだ」と分析した。

……転載終わり


 来年の利上げ回数の増加は、議長が言うように、トランプ次期大統領の政策が関係しているようですね。

 これを受けて20000ドルを目指していたダウ平均は118ドル値を下げて19792ドルへ、ドル円は一時117年までドル高が進みました。株の動きが小さいのは、すでに市場は織り込み済みだったからです。ほかの国の市場も利上げは織り込んでいたので株の動きは小さく出ています。

 円安が進んだことで、日経平均はやや値上がりして19300円前後の値をつけています。ここまでくると個人投資家が暴落を恐れて手を出しづらいのかもしれません。なにせ、昨年は利上げ後株価が吊り上がったものの、年明け一気の暴落して、株価が昨年末の水準に戻ったのは12月に入ってからのことなのです。

 したがって、個人投資家は経験則から、FRB利上げ後一時的に円安が進み、株価が上昇するが、その後原油価格次第では暴落する危険があると考えて買い控えている可能性もあります。少なくともトランプ大統領が就任し、政策を実行するまで様子見する人たちは一定数いるでしょう。

 利上げ後の上海市場ではやや値下がりしています。合わせて、人民元がリーマンショック前の水準まで値下がりしました。


人民元、15日の対ドル基準値6.9289元 2008年6月5日以来の元安水準

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL15HEC_V11C16A2000000/

 中国人民銀行(中央銀行)は15日、人民元の売買の基準となる為替レート「基準値(中間値)」を、対米ドルで1ドル=6.9289元と発表した。前日の基準値(6.9028元)に比べ、0.0261元の元安・ドル高水準となる。基準値の元安方向での設定は2日連続で、2008年6月5日(6.9349元)以来約8年6カ月ぶりの元安水準だった。

……引用終わり


 人民元の値下がりは想定内ですが、日本と違って上海株が値下がりするのは、ドル高で輸出が増える恩恵よりも、資本がアメリカに流出することの損失がより大きいからと思われます。中国は内需重視の経済体制に転換しているところですが、GDPの多くを輸出が占めている状況に変わりありません。

 株価が下がっているのは、トランプの中国に対する中傷も関係ありそうです。結局、トランプは中国をどう思っているんでしょうね? 報道を見ていてもよくわかりません。

 今年1年の金融市場を振り返ると、結局昨年の年末と今年の年末で株式市場の水準も、ドル円の水準もあまり変わらないという結果になりました。昨年末のドル円は121.92円、株価は19033円が、今年はおそらくドル円が116~118円、株価は20000円直前まで上がると予想されます。

 個人的には、短期で取引する場合、来年の年始はたぶん上がるので、年明けまでは持っておき、上昇するであろう株価と市場を見てから、売りに出るか買いに出るかを決める後出しじゃんけんで大丈夫でしょう。

にんじんスコール注意報

空からにんじんが降ってきてなにかが変わったらいいなと願っているブログ。 ……というのは冗談。 第三次世界大戦に関することや世界統一政府に向かう陰謀シナリオなどを予想したり、時事ネタなどを書いています。

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