トランプのシリア攻撃とその狙い

 今回、トランプ大統領は米中の首脳会談でデザートを食べている途中にシリアに攻撃しています。もちろん、これはミサイルを打ちまくっている北朝鮮への攻撃なわけですが、同時に、日米首脳会談をミサイルで台無しにされたことの意趣返しでもあるようです。

「ネオ・ネオコン」の本性を現し始めたトランプ政権

http://freezzaa.com/archives/1464

 では、いまの状況で北朝鮮をアメリカが攻撃したら果たしてどうなるでしょうか? それは当ブログが散々警告してきた第三次世界大戦に結びつくのでしょうか? 

 わたしはこの件について案外楽観的です。

 一番最初に書いた記事で、第三次世界大戦は中東戦線と東アジア戦線の2つが軸になることを説明しました。では今回のシリア攻撃はそのきっかけになるのでしょうか?

 確かに、シリアのアサド政権への攻撃は、米ロ関係を急速に悪化させて、米ロの潜在的な敵対関係を強めます。しかし、東アジアへの影響は少し異なった形になりそうです。

 シリアへの攻撃は米中首脳会談の最中に行われました。このタイミングで発車することで、北朝鮮と中国に対して強いメッセージを発したと考えられます。

 では、ミサイル発射を受けて、中国はどう反応するでしょうか? 北朝鮮を守ろうとするのでしょうか? 少し前から、北朝鮮と中国の関係は変わり始めています。特に水爆開発のあたりから、中国は北朝鮮に対して批判的な言動を強めています。

 今回の会談でも北朝鮮のことはもちろん話し合われたはずです。わたしはそれが決定的な対立という形にはならなかったと思っています。北朝鮮にはアメリカという重しが必要だと中国は考えたかもしれません。それなら、容認することもありえるわけです。

 中国が北朝鮮を支援しないことをすでに決めているとすれば、中国は北朝鮮を見捨てて、むしろ北朝鮮の崩壊を手助けする可能性があります。そうなれば、朝鮮有事から日米VS中国という第三次世界大戦の東アジアの対立構図は成立しなくなります。第三次世界大戦を起こしかねない東アジアの2つの危険要因の1つである金正恩政権が倒れれば、朝鮮半島は多少混乱するとしても、中長期的に見れば朝鮮有事から第三次世界大戦に発展するシナリオを回避することにつながるのです。

 中国が朝鮮半島という緩衝地帯を守るために、アメリカと敵対するかどうかはわかりません。経済面では、トランプは中国にかなり強硬な態度を見せていることから、全面対決を選ぶ可能性もあります。

 前者の場合は第三次世界大戦の危険はむしろ後退しますが、後者の場合は一気に第三次世界大戦に発展する可能性が高まります。

 中国が北朝鮮を守るか、守らないかはわかりませんが、現時点では五分五分だと考えておきましょう。中国が北朝鮮を守らないと決めれば、アメリカが先制攻撃で核関連施設を破壊してしまえば、戦争自体はすぐに終わるでしょう。金正恩は殺されて、北朝鮮はあっという間に崩壊します。まあ、イラクのような泥沼にはまる可能性もありますが、東アジアはイラク周辺と違って大国がひしめき、アメリカの強力な同盟国がいるので二の轍を踏む危険は低いと判断するかもしれません。


 トランプ政権の周辺事情も考慮するべきでしょう。私見では、朝鮮戦争に乗り出す(少なくともその準備に入る)可能性は極めて高いと思われます。

 1つ目は、トランプの低すぎる支持率を改善するためです。

 2つ目は、今月末までに成立させなければならない政府予算成立させるために、ここで強硬策にでることで議会の多数を占めるネオコンと共和党を味方につけて予算成立させようという狙いもありそうです。

 2つ目がトランプの本当の狙いという気もします。いまトランプは政権内部が分裂し、議会で行き詰っているので、注意を外に向けて難局を打開しようとしているようです。これはどの国のいつの時代の政治家でも使う手です。

 現時点で、トランプ本人にはシリア攻撃からはじめて北朝鮮に戦争を仕掛けて、最終的に第三次世界大戦を起こすというシナリオを進めているつもりはないでしょう。単に彼にとって気に入らない北朝鮮の若い独裁者を排除したがっているだけに思えます。その単純さをネオコンと、世界の支配者たちが利用して連中のシナリオ通りに進めようとしているように見えますが、トランプが思い通りに動く男には見えません。

 わたしはトランプが連中の傀儡だとは思っていません。連中はあくまでトランプという暴走車のハンドルを握ることでシナリオを進めようとしているように見えます。以前書いた『シオン賢者の議定書』の戦略通り、なにか弱みを握っているというのも考えられます。

 このシリア攻撃に関しては、以下のブログの記事が興味深いです。


第二次朝鮮戦争の本質――モルモットとしての日本人と朝鮮人

http://freezzaa.com/archives/1456


 このブログの人はなかなか面白い見方をしています。この記事によると、シリア攻撃は、第三次世界大戦の予行演習だというのです。わたしも同意見です。第三次世界大戦本番を始めるという意志表示ではなく、予行演習をして既成事実を積み重ねていこうという狙いでしょう。第三次世界大戦は次の世界恐慌の後に起こるはずで、順序を逆転させる可能性は低いでしょう。なぜなら、経済がうまく回っている時代に戦争に賛成する国民などいないからです。実際、トランプのシリア攻撃は過半数の支持を得ているとはいえ、それがトランプの支持率の上昇につながるとは思えません。攻撃の大義がないからです。

 ということで、まだ時間的猶予はあります。なんのための猶予だって?

 北朝鮮は隣国ですが、危険な隣国であり、そして第三次世界大戦の東アジア戦線を始める可能性のある危険な指導者がいます。しかし、いま日本にいるわたしたちがすべきことはそうした問題を議論することではなく、共謀罪に反対することでさえありません。

 わたしたちは現実的な脅威に直面しています。安倍晋三が内閣総理大臣だという脅威です。本当に危険なのは常に外の敵ではなく内側の敵です。国が崩壊するときは大抵内政であり、安倍政権の存続自体がそのリスクを大きく高めることになるのです。

わたしたちがやるべきことはこの脅威を適切なタイミングで排除することであり、機を失ってはいけません。守りに入った途端、我々の首はとび、共謀罪という平成の治安維持法が成立し、暗黒の管理社会に移行します。

 わたしたちは現実的脅威を排除することだけに専念しなければなりません。雑音に耳を貸してはいけません。朝鮮有事をやるかどうかを決めるのはアメリカであり、トランプであって、わたしたちにどうこうできる問題ではないのです。どうでにもならない問題に頭を悩ませていても意味がありません。

 朝鮮有事があろうがなかろうが安倍がアメリカに追従することは誰の目にも明らかです。逆に言うと、安倍を排除して集団的自衛権の行使を否定し戦争法を廃止しさえすれば、アメリカがなにをやろうがわたしたちは無関係を装うことができます。そうすることで朝鮮有事の火の粉が飛んでくるリスクを減らし、さらに日中戦争と第三次世界大戦を未然に防ぐことができます。

 大局を見失わないでください。わたしたちがすべきことはたった1つであり、そのたった1つを見失わなければ、そのための手段はふんだんにあります。つまり、勝つことは十分可能です。

 まだ、戦いは始まってすらいません。互いにけん制し合っているだけです。そんなことは臆病な犬にでもできることです。わたしたちが人としてやらなければならないことはなんでしょう? それは希望を胸に抱き、目の前の敵を倒すことに全力を尽くし生き抜くことなのではないでしょうか。

にんじんスコール注意報

空からにんじんが降ってきてなにかが変わったらいいなと願っているブログ。 ……というのは冗談。 第三次世界大戦に関することや世界統一政府に向かう陰謀シナリオなどを予想したり、時事ネタなどを書いています。

0コメント

  • 1000 / 1000